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パレオマニア 大英博物館からの13の旅
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社インターナショナル/集英社 |
発売年月日 | 2004/04/24 |
JAN | 9784797670950 |
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商品レビュー
3.6
11件のお客様レビュー
パレオマニア 大英博物館からの13の旅 大英博物館の展示物に触発されて旅をする。ものすごく贅沢な旅行記です。 ギリシア、エジプト、メソポタミア、インド、ケルト、中国、メキシコ、カナダ、韓国、オーストラリア、そして最後にロンドンでの回想と大英博物館に関しての思索。 文章の間に挟ま...
パレオマニア 大英博物館からの13の旅 大英博物館の展示物に触発されて旅をする。ものすごく贅沢な旅行記です。 ギリシア、エジプト、メソポタミア、インド、ケルト、中国、メキシコ、カナダ、韓国、オーストラリア、そして最後にロンドンでの回想と大英博物館に関しての思索。 文章の間に挟まった写真がより理解を深めてくれます。百聞は一見にしかず。 王権の誇示のために作られた多くの建造物や遺物。それに対しての現代に作られるものの不毛。 巨大なもの、美しいもの、精巧なものから最後にほとんど何も残さなかったアボリジニの精神性に行き着く構成が見事でした。ただ、各旅行記のインパクトがもっと欲しかった。 本当の贅沢。文化、文明。略奪に基づく蒐集とその結果として見えてくるもの。物と精神。グローバルとローカル。 そういったことを考えることが出来きました。 竹蔵もこういったうらやましい旅をしてみたい。その実現に向けての熱意が今ひとつ足りないので、多分実現しないかな? 宝くじが当たったらといった程度の実現度か? まあ、まずは夢や意志がなければはじまりませんが。。。 竹蔵
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ギリシャを皮切りに各地の古代美術を現地まで見に行く旅行記。ちょっと夏休みっぽく。 大英博物館の展示品の本場を求めて旅に出てしまう。行った先での食事の話なんかも。これだけ並べて見ると、何が分かるという訳でもないが壮観。最初はボヤーッと読んでいたが、だんだん面白くなってくる。どんなに...
ギリシャを皮切りに各地の古代美術を現地まで見に行く旅行記。ちょっと夏休みっぽく。 大英博物館の展示品の本場を求めて旅に出てしまう。行った先での食事の話なんかも。これだけ並べて見ると、何が分かるという訳でもないが壮観。最初はボヤーッと読んでいたが、だんだん面白くなってくる。どんなに栄えた文明も廃墟になる無常。しかし、後にはモノが残る。後世のわれわれが見ても、その素晴らしさを理解できるという普遍性。 入場料タダの大英博物館の心意気も良い。力任せにかき集めたお宝だとしてもだ。 ペルシャ-ローマ-アメリカは現実的で散文的な文化だとか。ギリシャとは対照的に。 カナダではバンクーバー(太平洋側です)沖の島で、シーカヤックやゴムボートで今は放棄された集落のトーテムポールを見に行く。 イギリスに元々のケルト人が移住してきたわけでなく、文化だけがブリテン土着人に伝わったという説。サイモン・ジェイムス。イギリスでケルト性が言われるようになったのは18世紀以降のことだとか。 カンボジア。12世紀のクメール最盛期には、アンコールワットは世界有数の大都市であったらしい。ただしクメールは王権が弱いマンダラ国家だった。造営は王の力を示すパブリシティーだったが、王が死ぬとさっさと中断される。そうでなくても、細部細部など未完成でも気にしなかったようだ。アンコール・ワットの4倍大きい遺跡もある。「アンコール・ワットへの道」 ヴェトナム。中国の影響とインドの影響のせめぎあい。海洋国家チャンパ。 トルコ。アナトリアのアジア的雰囲気。食い物(イスタンブールの洗練されたトルコ料理でなく、田舎料理)がうまそう。 韓国。民間に仏教が入るのが早かった。身を投げ出すような祈りのスタイルは日本には入ってこなかった。 メキシコ。高地のテオティワカン−アステカ、ジャングルのマヤ。スペイン人がぶっ壊したせいで遺跡の残り方は少ない。終末論の上に世界観を築いていた。世界が消滅しないために人身御供を備えていた!捕虜=人身御供を得るための「花の戦い」。循環する歴史。2012年だ。カトリックも独自の姿に変容している。 アボリジニは、画家になっている人が多い。物質と縁の薄い、ピュアな精神文化と著者は見立てる。
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博物館にあるものと、それらが作られた場所に行って考える。当たり前だけれどその時代の歴史や文化を知ってないと分からないなあと思いながらじっくり読んだ。
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