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文芸時評という感想
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文芸時評という感想

荒川洋治(著者)

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文芸時評という感想

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 四月社/木魂社
発売年月日 2005/12/15
JAN 9784877460976

文芸時評という感想

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商品レビュー

4.7

5件のお客様レビュー

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2019/01/19

良かれ悪しかれマットーな「文芸時評」。高橋源一郎のように奇を衒ったところはなく、渡部・絓のようにコアに理詰めで分析を重ねていくのではなく、「感想」でしかないと断りつつも「ことば」の強度に信頼を置く著者の分析は侮れない。個人的には平野啓一郎も綿矢りさ・金原ひとみもスルーで来てしまっ...

良かれ悪しかれマットーな「文芸時評」。高橋源一郎のように奇を衒ったところはなく、渡部・絓のようにコアに理詰めで分析を重ねていくのではなく、「感想」でしかないと断りつつも「ことば」の強度に信頼を置く著者の分析は侮れない。個人的には平野啓一郎も綿矢りさ・金原ひとみもスルーで来てしまったので、懐かしいなと思いながら読まされた。理屈で小説を作る著者(保坂和志・阿部和重)を嫌い、本能で言葉を紡ぐ著者(町田康)を評価する。それは古臭い/アナクロとも言えるし、良心的であるとも言える。島田雅彦の名が登場しないのはご愛嬌か

Posted by ブクログ

2007/03/03

第5回小林秀雄賞受賞作。産経新聞で1992年から2004年まで連載していた文芸時評を1冊にまとめたもの。ただね、3200円+消費税って、高いのよ。いや、でもこれは買ってよかった。現在、他の作品を読んでいるけれど、そもそもは現代詩人なので、その詩集の方もチェックしたい。早大非常勤講...

第5回小林秀雄賞受賞作。産経新聞で1992年から2004年まで連載していた文芸時評を1冊にまとめたもの。ただね、3200円+消費税って、高いのよ。いや、でもこれは買ってよかった。現在、他の作品を読んでいるけれど、そもそもは現代詩人なので、その詩集の方もチェックしたい。早大非常勤講師かぁ。この人の授業は面白そうだよなぁ。(07/2/19)

Posted by ブクログ

2007/01/05

小説を全く読まない自分には当然、全然知らない文学作品ばかり紹介されているが、おもしろく読めた。 でも、素晴らしい評論よりもひっかかるのが「ふいんき」だ。本論とはまるで関係ない。自分は、かなり大きくなるまで(雰囲気という漢字を知った後でも)「ふいんき」だとばかり思っていた。それが、...

小説を全く読まない自分には当然、全然知らない文学作品ばかり紹介されているが、おもしろく読めた。 でも、素晴らしい評論よりもひっかかるのが「ふいんき」だ。本論とはまるで関係ない。自分は、かなり大きくなるまで(雰囲気という漢字を知った後でも)「ふいんき」だとばかり思っていた。それが、言語学者が自問自答で思いついた創作ではないかと指摘されると、狐につままれたような気分になる。

Posted by ブクログ

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