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恋愛市場 The Romantic Market
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サラダン(著者), 菊池由美(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社/
発売年月日 2005/07/13
JAN 9784591087374

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商品レビュー

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2011/11/04

まじめでみんなみたいにハメを若いときにはずせなかった女の子が、自分が本当にしたいことを探して行く話。 タイトルと違って、恋愛がメインではなく、むしろ誰かに好いてもらう事でしか自分の価値をはかれなかった女の子が、失恋を通して、強くなって行く話。 貞操を守り抜くよりも、その場で好き...

まじめでみんなみたいにハメを若いときにはずせなかった女の子が、自分が本当にしたいことを探して行く話。 タイトルと違って、恋愛がメインではなく、むしろ誰かに好いてもらう事でしか自分の価値をはかれなかった女の子が、失恋を通して、強くなって行く話。 貞操を守り抜くよりも、その場で好きな人と結ばれたり、お酒を飲んでよっぱらって、ふらふらになったりした方が、実は楽しいんじゃないかと考える主人公。 先の事ばかりを心配していて、小さな一歩さえ踏み出せない私とだぶり、共感する。 今時の日本人の若い女の子の中で、どれほど共感出来る女の子がいるのか謎。。。 ただ、細かな感情の動きを書いているので、読みづらいけれど、ヘビーにはならない様に、注意を払って、書かれている作品。 人(多分作者)の考える経路が分かって、興味深い。

Posted by ブクログ

2006/12/05

『客観的に見れば、トムがどんな風に出て行ったところで、あたしが傷つくことには変わりなかったと思う。どのみち、あたしには客観的に考える気なんかないけど、なるべく正確には語るつもり。あれは、九月の最後の週末の夜だった。』――冒頭部分より抜粋。個人的に3つの理由で失敗した。1つ、一人称...

『客観的に見れば、トムがどんな風に出て行ったところで、あたしが傷つくことには変わりなかったと思う。どのみち、あたしには客観的に考える気なんかないけど、なるべく正確には語るつもり。あれは、九月の最後の週末の夜だった。』――冒頭部分より抜粋。個人的に3つの理由で失敗した。1つ、一人称が「あたし」の外国文学は殊に内容が薄く、主人公がたとえ32歳だとしても得てして幼稚で主観的。ただし本作品では主人公がはじめに「客観的に考える気なんてない」と言い放っているので、深く言及しない。2つ、場面展開の核となるものが登場人物の会話と主人公の内省で構成されているため、始終、読者は主人公のチープな恋愛感情に振り回される。情景描写がほとんど出てこないのは、作者がドラマの脚本家であり、いわゆる、「ドラマは会話ありき」という概念に基づいているかもしれない。登場人物の仕草や背景描写がいかに読者の想像を膨らませ、奥行きを持たせ、肉付けするか、その楽しみを改めて痛感した。3つ、外国文学は名前がカタカナで、日本人には連想しがたい愛称で呼ぶため覚えられないという致命的な壁がある。まかりまちがって、主人公を花子、出て行った恋人を太郎と名付けると、ことさら酷く哀しい内容になりうる。宗教に関しては、おそらくその文化圏で生まれ育ってこそ身に付くであろう空気が備わっていないため、理解に苦しむ。評価すべきは、表紙の可愛さ。何はなくとも、読者が一番初めに目にするのは、タイトルと表紙のデザインなので、いかに読者の購買意欲を駆り立てるか、ここにかかっていると言えよう。・・・と、偉そうなことを言ってみる。

Posted by ブクログ

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