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旧幕臣の明治維新 沼津兵学校とその群像 歴史文化ライブラリー201
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旧幕臣の明治維新 沼津兵学校とその群像 歴史文化ライブラリー201

樋口雄彦(著者)

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旧幕臣の明治維新 沼津兵学校とその群像 歴史文化ライブラリー201

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 吉川弘文館
発売年月日 2005/11/01
JAN 9784642056014

旧幕臣の明治維新

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2016/12/18
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2005年刊。著者は国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学助教授。  明治維新によって、徳川氏は駿河の一大名と化したが、他方、旧幕臣には前途有望な人材も多く揃っていた。  静岡藩としては、彼らを無為徒食に落とすわけには行かず、教育推進のため2つの機関を設けた。  その一が本書の描く「沼津兵学校」である。  兵学校という呼称の通り、基本的には士官(殊に陸軍士官)の養成目的であった。  が、附属小学校を設けたり、あるいは女子教育に関与し、広範に門戸を広げ、また、教授内容も士官養成に止まらず(語学・数学の重視が見て取れる)、結果、軍人とは違う道を歩んだ人物も多く輩出している。  すなわち、元兵学校生が社会に対して幅広く浸透し、人数も他の追随を見ない。  ただ僅か4年に満たぬ存続期間。  ということで、兵学校が掲げた教育内容が、他地域や世間、あるいは教育の国家的施策にまで、そのまま浸透したとは言えなかった。  実際、元兵学校生も官吏としては中下級どまり。軍人としても一部を例外にして佐官級止まりという限定も内包しているのは、本書からだけでも窺い知ることができる。  決して大きくもなく、強い影響を及ぼしたかは判然としない存在が歴史の中に埋もれているのは、論を待たないが、かような存在に光を当てていくのも、必要な営為だろう。本書はその一端を試みた書と評しうるかもしれない。  なお、本書の中で挙げておく必要のある点は、明治初期の官吏の35%程度が旧幕臣と推測され、最大の供給源だという指摘だ。  中下級官吏なしに実務運営ができるはずもなく、そういう意味では、人的マスという観点からの江戸幕府と明治政府との連続性を伺うことは可能だろう。  ただ兵学校生ですら中級官吏に止まったことをみれば、幕府の有能な官吏を、薩長藩閥が上手くフリーライドした印象が強く残るものである(まぁ、ある意味、予想通りではあったが)。

Posted by ブクログ