世界史は日本史をどう記してきたか 青春新書INTELLIGENCE

河合敦

• 販売会社／発売会社: 青春出版社/
• 発売年月日: 2005/10/05
• JAN: 9784413041294

商品レビュー

2024/09/05

日本とアジア諸国の興亡・紀元前〜古代：
始皇帝が望んだ不老不死の妙薬と日本への稲作伝来
卑弥呼が送った死者を魏の皇帝が厚遇した理由
日本史を左右した大国の力学・飛鳥〜奈良時代：
アレキサンダー大王の大遠征がもたらした日本の建築文化
唐の圧迫を受けて発生・乙巳の変
律令国家の成立に影響した東アジアの動乱・平安時代：
軍事→交易・東アジア情勢とともに変化した渤海使
留学僧円仁・唐で直面会昌の廃物と仏教の凋落
武士の世を陰で操った東西交流・鎌倉･室町時代：
日本への銅銭流出で紙幣発行に踏み切った宋
鎌倉幕府以後の日本の安定に必要だった禅宗
戦国の世を大きく変えたヨーロッパの進出・戦国時代：
鉄砲伝来と海賊と大航海時代
日本にキリスト教をもたらした反宗教改革の潮流
日本にせまる欧米の脅威・江戸時代：
太平天国の乱を見て攘夷思想を改めた高杉晋作
イギリスのアジア進出と蛮社の獄の相関
日本を変貌させた帝国主義の潮流・明治〜昭和時代：
プロイセン勝利→日本軍隊の近代化
ソ連との対立構造→広島・長崎の原爆

2020/02/09

日本史と世界史をつなぐエピソードをまとめた本。

日本史の出来事の中で、世界史の出来事とリンクしていたと思われるものを解説しています。

2018/10/08

日本史の教科書に記述されている多くの史実は、近代史以降は別として、過去の書物から読み解かれる知識によって編成されているはずである。したがって、平安時代以前の日本史は、必然的に中国で書かれた書物に記述されているものが、一般的に史実として理解されている。

本書では、日本と外国が歴史上どのように関わってきたかという視点でかなり大雑把に書かれており、タイトルから期待されるような海外で理解されている世界史のなかで日本という国がどのように記述されているかというような話は少ない。
例えば、マルコポーロが東方見聞録で日本をどのように記述しているのか、というような視点ではない。

巻末に、参考文献の一覧があるが、すべて日本人の現代の著作であり、そこからの二次利用、三次利用である。気軽に読めるトリビア的な本として以上の価値は感じられない。