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犯罪精神医学入門 人はなぜ人を殺せるのか 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2005/05/25 |
JAN | 9784121017963 |
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犯罪精神医学入門
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商品レビュー
3.5
12件のお客様レビュー
具体的な事例から精神構造を分析する流れ。T事例がメインだが、その他の著名事例も自分の知らない話が載っていて興味深かった。
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実際の犯人をサンプルに、大衆向けに書かれた一冊。 彼らの生涯と抱える問題を、精神科医として分析しています。 大量殺人における分析について、従来の学問では推し量れない限界があると著者は言います。 単一の症状ではなく、複数の症状を抱えた状態が理不尽な殺意の引き金となるのでしょうか。 ...
実際の犯人をサンプルに、大衆向けに書かれた一冊。 彼らの生涯と抱える問題を、精神科医として分析しています。 大量殺人における分析について、従来の学問では推し量れない限界があると著者は言います。 単一の症状ではなく、複数の症状を抱えた状態が理不尽な殺意の引き金となるのでしょうか。 これからも探る余地の多い学問であることがわかりました。
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連続殺人事件の犯人を題材に精神医学的な観点で論じている。最後に総括があるが、他の作者が書いた著作で書かれている統計と比べると、総括に少ししっくりこないところがあった。 本書では、 ・脳に微細な変異がある。 ・幼児期に虐待や心的外傷がある とまとめている。他の本では、殺人でも精神疾...
連続殺人事件の犯人を題材に精神医学的な観点で論じている。最後に総括があるが、他の作者が書いた著作で書かれている統計と比べると、総括に少ししっくりこないところがあった。 本書では、 ・脳に微細な変異がある。 ・幼児期に虐待や心的外傷がある とまとめている。他の本では、殺人でも精神疾患は必ずしも統計量的には逆相関があるとあり、この点についてはしっかりロジックをちゃんと評価すべきではないかと思う。 まず脳に微細変異の率が通常の脳ドックなどの統計量より多いといっているが、連続殺人とそうでない単発の殺人でも統計量として異なっているので、殺人の場合と大きく括るのは数字の扱いとしては正しくないと思う。1回のケースはどちらかというとむしろ疾患と関係ないところが聞き、連続殺人など統計量としてアノマリーな条件をフィルターかけるとこれまで統計として表にでない疾患のところが出てくるということだと思うが、その評価が雑に感じる。 これらいくつかの条件を踏まえると脳に微細な変異は精神疾患とイコールでもないということにもなるし、変異がない人が理性を抑えられずに殺人を犯すスイッチが入ってしまうロジックと、連続殺人のようなアノマリーのケースではスイッチが入りっぱなしになるロジックも説明する必要性がある。正常といえないであろうから、何らかしかの病気はあるのだろうけども、色々なもやもやを感じる本である。
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