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文科省が英語を壊す 中公新書ラクレ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2004/09/10 |
JAN | 9784121501486 |
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文科省が英語を壊す
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商品レビュー
3.3
6件のお客様レビュー
英語は日本人にとってほとんど必要がない。日本語が出来るというだけで大きなアドバンテージがある。英語は日本の場合は趣味程度のものでしかない。それでもなおかつ英語を学校で教えようとするなら、時間に見合った有意義なものにする必要がある。それは中学生からでも十分で、小学生の頃から英語を学...
英語は日本人にとってほとんど必要がない。日本語が出来るというだけで大きなアドバンテージがある。英語は日本の場合は趣味程度のものでしかない。それでもなおかつ英語を学校で教えようとするなら、時間に見合った有意義なものにする必要がある。それは中学生からでも十分で、小学生の頃から英語を学校で教える意味はほとんどないばかりか、有害なことの方が大きいだろう。小学、中学のうちはむしろ英語なんかよりも日本語のあるいは言語のリテラシーを育てることに注力すべきだ。
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学校は、更に自ら発展させてゆくための、基礎能力を養う場である。学校へ行き通したのに英語がペラペラじゃないと不平を言うのは、美術の授業を一度も欠席しなかったのに芸術家になれないじゃないか、と言うに等しい。
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会話重視、小学校英語導入を徹底的に批判し、受験英語の有益性を主張するもの。様々な文献やデータ、著者の行った公演等のアンケートから、主張を裏付ける。 著者は言語学や言語教育、言語習得の専門家というわけではないようで、臨界期や言語喪失に関する理解が断片的でしかない印象を受ける。例...
会話重視、小学校英語導入を徹底的に批判し、受験英語の有益性を主張するもの。様々な文献やデータ、著者の行った公演等のアンケートから、主張を裏付ける。 著者は言語学や言語教育、言語習得の専門家というわけではないようで、臨界期や言語喪失に関する理解が断片的でしかない印象を受ける。例えば、帰国子女が英語に触れていた時間と、小学校で英語の授業を行った場合の時間を比べて、帰国子女も英語を忘れてしまうのだから、小学校でちょっとやそっとやったくらいで英語が覚えられるわけない、という議論(p.51)は、結果はその通りだが、理由付けが無茶だと思う。他にも感情的な記述や、著者自身の成果をたらたらと述べるくだりなどが、気に入らなかった。 上記のような難点はさておき、主張の内容自体はまったく賛成できるものだった。「英語に対する三つの錯覚」は、概ね理解できる内容だし(経済が云々といった理由付けはよく分からないけど)、受験英語がいかに役立つか、文法がいかに重要か、小学校で英語をやることがいかに無駄か、など、今更言うべくもなく当たり前のことだとおれは思っている。参考文献として鈴木孝夫や斎藤兆史、渡部昇一などの専門家の文献に立脚する部分も多いので、主張そのものはまともだと思う。(10/11/01)
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