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剣と薔薇の夏 創元クライム・クラブ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社/ |
| 発売年月日 | 2004/05/25 |
| JAN | 9784488012977 |
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剣と薔薇の夏
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剣と薔薇の夏
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かなり作品の少ない作家らしい戸松淳矩氏の2004年の日本推理作家協会賞授賞作品「剣と薔薇の夏」を読了。1860年の咸臨丸で太平洋を渡った遣米使節団がニューヨークに来た時に起こった殺人事件(もちろん全くの創作だが)を巡るミステリーだ。 遣米使が出てくるが勝海舟なんか物語は全く出てきません。実在の人物はもちろん要所要所でおかず程度には出てくるが主人公はニューヨークの今で言えば文春のような面白い取材を基に構成される雑誌の記者だ。彼が取材を通じて殺人事件の謎を説いて行くのだが、登場する人間達のキャラクターも人物が目に浮かぶような上手な設定で、彼らの会話を追って行く過程で自然とかなり読み進んでいる事に気付くくらいだ。 もう一つのこの作品の面白さはその時代のニューヨークの様子をかなり調べて書き込んでいるところだ。作品中に描かれる使節団を迎えるホテルの素晴らしさといったらただものではない。今残っていたら世界遺産物だろうがイメージはラッフルズホテルといったところか。その他マンハッタン島の未開発な様子など読んでいて著者の調査の細やかさに驚かされることしきりだ。 街の様子を克明に調べている訳だから、当時のリンカーン大統領が生まれる直前の政治情勢や思想体系などもとても詳しく語られるのでそれらを学べる楽しさもこの作品の楽しいところだ。 そんな凄まじいまでの歴史小説かと思わせるくらいの当時の様々なものの描写と雑誌記者が挑戦する殺人事件の裏側を暴きだす謎解きが巧くかみ合った作品となっていてページ数の割にはわりとさくっと読み進む事が出来た。歴史小説が嫌いな向きには凄まじいまでの当時の風俗描写が冗長とも思えるかもしれないが、僕自身はとても楽しめたので長めの推理小説を探している方にはおすすめです。 そんな知識欲も十分に満たしてくれる歴史小説の趣もある長編推理小説を読むBGMに選んだのがBlue Mitchellの"Blue Moods"。ウイントン・ケリーのバッキングも軽やかななかなかのワンホーンアルバムだ。 https://www.youtube.com/watch?v=6026xPnrl7I
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密度の高い文章で難儀した。遣米使節団というあまりよく知らない史実をもとにしているので、なかなか興味深かった。ミステリとしても堂々たる本格であった。もうすこしボリュームが少なく、かつスピード感があったらなぁ。
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