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村上春樹(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2004/09/07
JAN 9784062125369

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商品レビュー

3.3

392件のお客様レビュー

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2009/12/25

おすすめ!

著者にしては珍しく「ぼく」「私」ではない三人称で書かれた物語。ただ一夜、7時間の間に起きた出来事。現実と、非現実(不可思議な空間)を行き来する浮遊感、ハッキリとは語られない謎……村上春樹の魅力満載。

abtm

2025/01/29

まず読み終わって思うのは、面白かった。 私は好きだった。 語り手が主人公の「ぼく」や「わたし」ではなく、多分文学でいう「神の視点」という、天上から俯瞰する視点で語られるんだけど、分かるはずのない自分以外の人の内面や登場人物の行く末まで見通せたりする“神のよう”ではなく、語り手も...

まず読み終わって思うのは、面白かった。 私は好きだった。 語り手が主人公の「ぼく」や「わたし」ではなく、多分文学でいう「神の視点」という、天上から俯瞰する視点で語られるんだけど、分かるはずのない自分以外の人の内面や登場人物の行く末まで見通せたりする“神のよう”ではなく、語り手も予測するしかないことが沢山ある。 いわゆる何でも知ってる作者視点ではないし、何と言ってもその「神の視点」の一人称が「私たち」で、とても不思議で面白い読書体験になった。 他の読者と一緒に、この物語を追っているような気分。 もちろん作者が読者の視点を誘導しるんだけど、自分で選んで、見たい登場人物を好きなように観察してる感覚があった。 本にある「私たち」の説明は「肉体を離れ、実体をあとに残し、質量を持たない観念的な視点」となっていて、物語の場面を捉えることは出来るけど、介入することは許されない中立的な存在。そんな「私たち」が、話を変えることはできないけど、自由に登場人物を観察できる感じ。 マリ、高橋、カオルやコオロギのとても読みやすいシーン、エリや顔が見えない男のかなり概念的で、理解が難しくなるシーンなどがあって、村上春樹がとても上手く抽象と具象を使い分け、書きたい世界を表現しているのだと思う。 この本は、とある真夜中〜夜明けまでだけの間の話で、自分がそういう短い時間のみに繰り広げられる物語の本が意外と好きだということに気がついた。 「キャッチー・イン・ザ・ライ」もそうだったけど。 目まぐるしく話が切り替わって、どんどんテンポ良く話が進んでいく物語は、時として浅く感じるときがある。 そして、これで村上春樹の作品は3作目(まだたったの)になるけど、やっぱり共通して出てくるモチーフや、テーマ、言葉があり、小津安二郎の言葉を思い出した。 「ぼくはトウフ屋だからトウフしか作らない。たまにガンモと油揚げも作る。トンカツやシチューを作れと言っても無理。」 みたいな言葉。 村上春樹もそうなのかなと思った。 (とても良い意味で)

Posted by ブクログ

2024/12/17

深夜での出来事を細い糸で繋がれた関連性。結末も読者に委ねる無責任な内容で中国人女性にホテルで暴行しお金も払わず逃げた家庭のある男性。中国人女性のカバンの中の携帯をコンビニの陳列棚に置き後は足がバレないように捨ててしまう。 陳列棚に置かれた携帯の着信に気づいて通話する客に脅し文句を...

深夜での出来事を細い糸で繋がれた関連性。結末も読者に委ねる無責任な内容で中国人女性にホテルで暴行しお金も払わず逃げた家庭のある男性。中国人女性のカバンの中の携帯をコンビニの陳列棚に置き後は足がバレないように捨ててしまう。 陳列棚に置かれた携帯の着信に気づいて通話する客に脅し文句を言う中国人マフィア。 繋がりはないが中国人女性に暴行を加えていたホテルの従業員と知り合いだったという細い繋がり。 そういう細い繋がりがこの深夜で繋がれていってそして1日で切れてしまう。意味がないようなあるような。でもそういう1日とか一瞬の繋がりは日常にあるしそれが太くなるか切れるかはわからない。また何年か後に繋がるのかも。そんな事を思いながら読了。

Posted by ブクログ