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ドーキンスvs.グールド ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2004/10/10 |
JAN | 9784480088789 |
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ドーキンスvs.グールド
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商品レビュー
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ダーウィンが提起した進化論(個体の多様性と淘汰の理論)は現在ほとんど「真理」として扱われているが、その具体的な中身についてはまだまだ定まっていなかったりする。 進化とは何かを雑に言うと「どのような原理で生物の種が新しく生まれたり消えたりするのか」という話だと思う。 ダーウィンはあ...
ダーウィンが提起した進化論(個体の多様性と淘汰の理論)は現在ほとんど「真理」として扱われているが、その具体的な中身についてはまだまだ定まっていなかったりする。 進化とは何かを雑に言うと「どのような原理で生物の種が新しく生まれたり消えたりするのか」という話だと思う。 ダーウィンはある種の個体群が形質の多様性を持つことでその種が生きる環境での適応度(この用語は後のものだが)が変わり、形質がふるいにかけられ淘汰されることで種全体が変わっていき分化していくことが進化だとした。 ドーキンスは『利己的な遺伝子』でおなじみのとおり、多様性を生みだす遺伝子が淘汰を受けることで進化するという主張をしている。これはダーウィン進化論をより精緻にした理論だととらえられている。 かたやグールドは断続平衡説をとなえたことで有名で、単独の種ではなく、ある環境で生きる生物種全体の生態系のバランスなどによって個々の種が動的に変化するというような考え方となっている。彼はカンブリア紀の化石の研究によって生物はある時急激に種分化したり絶滅したりするという知見を得たことでそのような考えになったわけである。 生物進化の分野においてとても重要な研究者である2人を対比させながら、一般の読者に向けてわかりやすくこのあたりの話を展開させていて、やや古くなったが進化に興味のある人にとっては入門書として良い本だと思う。
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20180122 遺伝子決定論のドーキンスと、断続平衡説のグールドの比較。 ドーキンスの論旨は、種は遺伝子を残すために適応していくプロセスを経て、小進化を遂げている。中でも人間はミームと呼ばれる文化的遺伝子を受け継ぐことで、種と文化の進化を遂げることができる。 一方、グールドの論...
20180122 遺伝子決定論のドーキンスと、断続平衡説のグールドの比較。 ドーキンスの論旨は、種は遺伝子を残すために適応していくプロセスを経て、小進化を遂げている。中でも人間はミームと呼ばれる文化的遺伝子を受け継ぐことで、種と文化の進化を遂げることができる。 一方、グールドの論旨は、種が生きる環境=ルールを変えるほどの外的要因が生き残る種とそうでない種を振り分け、分化が進んだと捉える。生物的な大きな視点で捉えると地球環境を変えるほどの大きな要因が発生したため、恐竜やカンブリア紀の生物の絶滅と多様性を生み出したのだ。 筆者は、ミクロな視点ではドーキンスの適応進化に納得した上で、マクロな視点ではグールドの説が当てはまるだろうと捉える。私もこの点に同意である。 人間が進化するにあたり、文化的な進化を遂げるという点は興味深い。遺伝子を残すために子供を育てることや、組織を円滑にするために後輩を育てることは一見利他的に見えるが、生存戦略としての利己的な行動なのである。そう考えると家族を持つことへの目的が分かってくるかもしれない。 恐竜を学んだことから、生物の進化と絶滅について学ぶために読む。 特に、遺伝子レベルで進化を促すドーキンスの理論と、偶然的進化があったとするグールドの比較は興味がある。どう結論づけるか。 ドーキンス ・自然淘汰で種が進化していった ・利己性、利他性=協力←スーパーオーガズムではなく、種を保存するという生存行動 ・適応=盲目の時計職人、登れそうもない山を登る グールド ・断続平衡説 ・自然淘汰ではなく、外挿的な変化によって種に変化が生まれる。小さな要因変化 ・地質年代 →生物種の構成に応じて、代、紀、世と区分
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※このレビューにはネタバレを含みます
-20080619 進化の神秘を自己複製子にまで徹底的に還元して説明するドーキンスと、数億年単位の歴史に天体の楕円軌道にも似た壮大なパターンを見出すグールド。対照的な二人のあいだの相違点と共通点を簡潔に整理してくれる
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