日銀はこうして金融政策を決めている 記者が見た政策決定の現場

清水功哉(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本経済新聞社/
• 発売年月日: 2004/09/21
• JAN: 9784532351120

商品レビュー

2008/04/10

★手頃な入門書★速水・福井総裁時代の日銀を舞台に、政策決定の流れと日銀の考え方を日経の記者が説明する。話は2004年までで、就任直後から機動的に動こうとする福井総裁にはやや肯定的な評価を与える。本のなかでは06年の量的緩和解除までは至っていない。日銀の説明の仕方がこんなにもまどろっこしく、またそれを受け取る側も同じ文学を共有しなければならないのはなかなかしんどい。開かれているようで極めて閉じたサークルのようだ。審議委員とは専任の仕事で秘書も車もつくといった卑近な話も交え、全体として読みやすい。トップの裁量が大きいことがよく分かるだけに、ちょうど今日誕生した白川総裁（本書にはそれほど登場はしない）の背負うものは一気に大きくなったんだと感じる。

2006/03/07

近年の量的緩和解除直近までの議論が含まれているので、参考になる。経済関連の本は、やはり鮮度が重要ですね。
福井を持ち上げすぎなのが気になる。彼の評価はこれからではないかな〜。