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ヨーロッパとイスラーム 共生は可能か 岩波新書
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ヨーロッパとイスラーム 共生は可能か 岩波新書

内藤正典(著者)

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ヨーロッパとイスラーム 共生は可能か 岩波新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 2004/08/20
JAN 9784004309055

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ヨーロッパとイスラーム

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商品レビュー

4.1

27件のお客様レビュー

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2025/06/30

まず、この本がおすすめできる理由に、薄くて読みやすい本だという点がある。その上、内容ととても興味深い。 ヨーロッパは民主主義の根源であるかのように我々は認識しているが、本当にそうなのか。そもそも、民主主義を全肯定していることは非常に危険であるし、様々な問題を無視している。ヨーロッ...

まず、この本がおすすめできる理由に、薄くて読みやすい本だという点がある。その上、内容ととても興味深い。 ヨーロッパは民主主義の根源であるかのように我々は認識しているが、本当にそうなのか。そもそも、民主主義を全肯定していることは非常に危険であるし、様々な問題を無視している。ヨーロッパの民主主義は人間の理性による統治を重視し、教会のような宗教的勢力からの独立が特徴である。しかし、それはあくまでヨーロッパ諸国の認識に過ぎず、本書で中心的なテーマであるイスラームの人々は、神の示した道こそ秩序であり、人間の理性による統治は無理であると考える。民主主義とイスラームはこのように根本的に思想が異なる。 もし、あなたが民主主義は自由を重視するイデオロギーだと考えるなら、イスラーム信仰は認めないといけないだろう。しかし、現実はそう上手くいかない。パレスチナ問題を筆頭に、チェチェン紛争、イラクイラン戦争、民主主義を掲げる先進国はイスラーム勢力を抑圧しようとしてきた。先進国はムスリムが後進した人々であると考え、啓蒙と同化、民主主義に基づく政教分離を求めるが、ムスリムにとって、それは理解できない。なぜなら、秩序は神によってのみ作られると理解しているからである。 私たちはそれを知らなければならないだろう。

Posted by ブクログ

2024/08/15

岩波新書 内藤正典 「 ヨーロッパとイスラム 」 ムスリム移民の文化的・社会的統合に失敗したヨーロッパの問題点を論じた本。 著者が指摘したイスラームとヨーロッパの違いは *イスラームは 民族や国家を超えた共同体原理をもつ点 *私的領域だけでなく公的領域においても実践が求め...

岩波新書 内藤正典 「 ヨーロッパとイスラム 」 ムスリム移民の文化的・社会的統合に失敗したヨーロッパの問題点を論じた本。 著者が指摘したイスラームとヨーロッパの違いは *イスラームは 民族や国家を超えた共同体原理をもつ点 *私的領域だけでなく公的領域においても実践が求められる点 ドイツの血統主義、フランスの共和制、オランダの寛容精神 における国民国家意識や個人の自由概念は、ムスリムにとって相応しくない部分があることを理解した 寛容の国オランダすら 移民政策に失敗したことに驚く。納税さえすれば 参政権が取得でき、相互不干渉を原則とする「寛容」精神の国オランダすら、テロと女性抑圧をイスラームと結びつけて、寛容であることを拒否している ドイツは日本と似ている。不景気になると 移民政策が排外主義に変わる ドイツを見るかぎり、日本も同じ道を歩く気がする。ドイツ社会が移民ムスリムに求めた統合「ドイツ社会に生きていくのだから〜ドイツ語を学び、ドイツ文化に親しんでほしい」は 同化圧力に感じるだろうか? フランスは徹底した共和制。「フランスのネイションの概念を受け入れない人間は 排除するのは当然であって、差別にあたらない」とのこと オランダの寛容精神、社会的制限のない自由さ(リベラリズム)に驚いた *移民だとしても 納税をするなら、参政権は当然にある *相互理解をしなくとも、多文化の共生を図れる *異質な存在に対して、見ざる、言わざる、聞かざるに徹する *寛容の精神は、リベラリズムの本質をなす「相互不干渉による自由」を他者に対して認めるところに生まれる オランダのイスラーム批判「自分たちは寛容の精神でムスリムの権利を認めてきたが、ムスリムはテロを起こし、女性を抑圧し、ヨーロッパの普遍的価値を学ぼうとしない〜いつまでも寛容の精神で接することはできない」 フランス共和国 フランス国民になるということは、フランス共和国の理念や原則を受け入れ、共和国と契約を結ぶことを意味する〜フランス共和国の基本原則は、自由、平等、博愛(同胞愛) ナショナリズムの基本にはネイション(その国家を構成する国民ないし民族の絆)がある〜フランスは共和国の構成原理との契約を結んだ人間をネイションとする。ネイションの概念を受け入れない人間は排除の対象となる フランスでは、フランス語を学ぼうとせず、フランス共和国の原則原理に敬意を払わない人間が排除の対象となる〜受け入れない人々を排除するのは当然であって、差別にあたらない フランス共和国の基本原則の一つである世俗主義(ライシテ) カトリック教会と国家との関係を分離し、信仰は個人の私的領域におおてのみ自由に実践できる〜イスラームには聖俗分離の概念が存在しない

Posted by ブクログ

2024/04/07

著者の意見には同意しかねる点もあったが、イスラーム文化に馴染みの薄い私はかなり勉強になった。 西洋文化の押し付けがましさとでしゃばりも批判すべきで自覚を持つべきだとは思うが、そうしたとてやはりムスリムとの共生はかなり無理があるよなぁと思う。 けれど、母国を追われてしまった人たちが...

著者の意見には同意しかねる点もあったが、イスラーム文化に馴染みの薄い私はかなり勉強になった。 西洋文化の押し付けがましさとでしゃばりも批判すべきで自覚を持つべきだとは思うが、そうしたとてやはりムスリムとの共生はかなり無理があるよなぁと思う。 けれど、母国を追われてしまった人たちが自身の宗教のもとで生きていく権利は保障すべきことであるし、うーん。私の中では答えはまだ出ない。関連書籍をもっと読みたくなった。

Posted by ブクログ

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