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ポケット詩集(3)
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ポケット詩集(3)

田中和雄(編者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 童話屋
発売年月日 2004/10/16
JAN 9784887470484

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商品レビュー

3.6

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2024/08/06

『レモン哀歌』『父に』の2つの詩は、悲しいですけど…素直に良い詩だな、と感じます。 またポケット詩集Ⅰ・Ⅱと順に読んできて、石垣りんさんの詩が自分は比較的好きなんだと気づきました。Ⅲに収録されている『くらし』も生きるとはどういうことなのか、考えさせられる内容で、心惹かれます。 他...

『レモン哀歌』『父に』の2つの詩は、悲しいですけど…素直に良い詩だな、と感じます。 またポケット詩集Ⅰ・Ⅱと順に読んできて、石垣りんさんの詩が自分は比較的好きなんだと気づきました。Ⅲに収録されている『くらし』も生きるとはどういうことなのか、考えさせられる内容で、心惹かれます。 他は『しずかな夫婦』『なにもそうかたを……』が印象に残りました。

Posted by ブクログ

2023/03/12

北原白秋「ビール樽」(1914)から江國香織「父に」(1999)まで、26人41篇の近現代詩アンソロジー、さらに3年ぶりの三冊目。戦前の作品の割合が今までより多く、北原白秋、中原中也、堀口大學など初登場。たぶんどこかで目や耳にしたことのある作品が多いと思う。

Posted by ブクログ

2021/07/28

図書館で、2巻と一緒に借りてきました。2巻よりも好きな詩が多かったです。 好きな詩を、いくつか…。  水の星      茨木のり子 宇宙の漆黒の闇のなかを ひっそりまわる水の星 まわりには仲間もなく親戚もなく まるで孤独な星なんだ 生まれてこのかた なにに一番驚いたかと...

図書館で、2巻と一緒に借りてきました。2巻よりも好きな詩が多かったです。 好きな詩を、いくつか…。  水の星      茨木のり子 宇宙の漆黒の闇のなかを ひっそりまわる水の星 まわりには仲間もなく親戚もなく まるで孤独な星なんだ 生まれてこのかた なにに一番驚いたかと言えば 水一滴もこぼさずに廻る地球を 外からパチリと写した1枚の写真 こういうところに棲んでいましたか これを見なかった昔のひととは 線引きできるほどの意識の差が出てくる筈なのに みんなわりあいぼんやりとしている 太陽からの距離がほどほどで それで水がたっぷりと渦まくのであるらしい 中は火の玉だっていうのに ありえない不思議 蒼い星 すさまじい洪水の記憶が残り ノアの箱船の伝説が生まれたのだろうけれど 善良な者たちだけが選ばれて積まれた船であったのに 子子孫孫のていらくを見れば この言い伝えもいたって怪しい 軌道を逸れることもなく いまだ死の星にもならず いのちの豊饒を抱えながら どこかさびしげな 水の星 極小の一分子でもある人間が ゆえなくさびしいのもあたりまえで あたりまえすぎることは言わないほうがいいのでしょう  月から見た地球     北原白秋 月から観た地球は、円(まど)かな、 紫の光であった、 深いにおいの。 わたしは立っていた、海の渚に。 地球こそは夜空に おさなかった、生まれたばかりで。 大きく、のぼっていた、地球は。 その肩に空気が燃えた。 雲が別れた。 潮鳴を、わたしは、草木と 火を噴く山の地動を聴いた。 人の呼吸を。 わたしは夢見ていたのか、 紫のその光を、 わが東に。 いや、すでに知っていたのだ。地球人が 早くも神を求めていたのを、 また創っていたのを。  レモン哀歌       高村光太郎 そんなにもあなたはレモンを待っていた かなしく白くあかるい死の床で わたしの手からとった一つのレモンを あなたのきれいな歯ががりりと嚙んだ トパアズいろの香気が立つ その数滴の天のものなるレモンの汁は ぱっとあなたの意識を正常にした あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑う わたしの手を握るあなたの力の健康さよ あなたの咽喉に嵐はあるが こういう命の瀬戸ぎわに 智恵子はもとの智恵子となり 生涯の愛を一瞬にかたむけた それからひと時 昔 山巓でしたような深呼吸を一つして あなたの機関はそれなり止まった 写真の前に挿した桜の花かげに すずしく光るレモンを今日も置こう  夢みたものは……     立原道造 夢みたものは ひとつの幸福 ねがったものは ひとつの愛 山なみのあちらにも しずかな村がある 明るい日曜日の 青い空がある 日傘をさした 田舎の娘らが 着かざって 唄をうたっている 大きなまるい輪をかいて 田舎の娘らが 踊をおどっている 告げて うたっているのは 青い翼の一羽の 小鳥 低い枝で うたっている 夢みたものは ひとつの愛 ねがったものは ひとつの幸福 それらはすべてここに ある と

Posted by ブクログ

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