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チベット旅行記(上) 白水Uブックス1072
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チベット旅行記(上) 白水Uブックス1072

河口慧海(著者), 長沢和俊(編者)

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チベット旅行記(上) 白水Uブックス1072

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社/
発売年月日 2004/08/11
JAN 9784560073728

チベット旅行記(上)

¥605

商品レビュー

3.6

8件のお客様レビュー

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2023/04/29

G.W.にゆっくり読もうと、図書館から借りてきたら、むちゃくちゃ面白く、あっという間に上巻を読んでしまった。 河口慧海は明治時代の僧侶で、仏典の勉強をするため今から120年前に鎖国していたチベットに入った最初の日本人なのだ。それも密入国なのだがこれはその旅行記なのである。 仏教...

G.W.にゆっくり読もうと、図書館から借りてきたら、むちゃくちゃ面白く、あっという間に上巻を読んでしまった。 河口慧海は明治時代の僧侶で、仏典の勉強をするため今から120年前に鎖国していたチベットに入った最初の日本人なのだ。それも密入国なのだがこれはその旅行記なのである。 仏教的な話はほとんど出てこない。言葉もできない。ツテもない。ネパールからヒマラヤを越えて行く。チベットはほとんど標高5,000m級の高地にある。そこを獣や山賊に襲われながら、巡礼者や土地の人に助けられながら日本人であることを隠して密入国するのだ。その逞しさ、運の強さ、全部ひっくるめてとにかく痛快。 本当の意味での探検であり小説より面白い。冒険小説でいえばハガードの「ソロモン王の洞窟」を思い出してしまった。ノンフィクションであることを考慮すればアラン・クオーターメンを凌駕する。 現代は探検する場所がなくなってしまった。どこの景色も以前ネットかテレビかどこかで見たような景色だし、世界中の人は文明に触れていて、すべてが想定内のような気がする。だから未知なるものへの興味がオカルトに向いてしまうのかもしれないけれど、まだ知らない土地があった時代の本当の冒険! さあ、いよいよGW!下巻を楽しもう!

Posted by ブクログ

2019/03/10

色んな人からの推薦本だったから、いつかは読もうと思いながら、どうもタイトルや装丁の詰まらなさそうな雰囲気から、手が遠のいていた。その事は素直に反省しなければならない。時代は明治。仏教徒の旅行記、しかも場所はチベット。このキーワードをどう感じるかは様々だろうが、私が思っていた読みに...

色んな人からの推薦本だったから、いつかは読もうと思いながら、どうもタイトルや装丁の詰まらなさそうな雰囲気から、手が遠のいていた。その事は素直に反省しなければならない。時代は明治。仏教徒の旅行記、しかも場所はチベット。このキーワードをどう感じるかは様々だろうが、私が思っていた読みにくさは微塵も無い。寧ろ、現代のバックパッカーにおける日記のようだ。あるいは、遭難者の手記だろうか、とにかく読みやすい。そして仏教観が世界を広げ、時のチベットの汚穢さは臭いすら経験させてくれるようだ。 志し。シャカムニ如来は王位も富貴も捨て、乞食として出家し一切の衆生のために、身を削り修行した。筆者も安穏と地位を捨て、覚悟を決めたのだ。そんな生き様からは、宗教を超え、学ぶ事は多い。

Posted by ブクログ

2017/06/18

 明治時代に日本からチベットへ行った僧侶の旅行記。私が読んだ新書は現代語訳で、全訳ではないが一般人が読むには適していると思われる。どうやら多少の脚色もあるようだが非常にスリリングで、冒険譚としても面白い。ろくな装備もなく登山家でもない彼がよく生きて帰ってこれたものだと思う。  ...

 明治時代に日本からチベットへ行った僧侶の旅行記。私が読んだ新書は現代語訳で、全訳ではないが一般人が読むには適していると思われる。どうやら多少の脚色もあるようだが非常にスリリングで、冒険譚としても面白い。ろくな装備もなく登山家でもない彼がよく生きて帰ってこれたものだと思う。  ヒマラヤに近いチベットは自然環境も過酷だが、それに加えて当時は厳重な鎖国政策を取っていた。だから外国人がチベットに入ることは物理的にも政治的にも命の危険と隣り合わせであり、ヨーロッパからも多くの探検家や研究者が進入を試みながら断念していたという。  著者がそんな場所へ行ってちゃんと生きて帰ってこれた理由は色々挙げられるが、「死んだら死んだでしょうがない」という割り切りがあったことが結構重要なのではないかと思われる。その辺はさすが僧侶といったところか。  それにしても、目的地へ向かう途中の国に何年も滞在し、そこで出会った人から言葉を勉強して準備するなんて、現代とのあまりの違いが眩しくすら感じられる。何もかも簡単になってしまった現代の私たちは、便利さに比例して弱くなっているのは間違いないだろう。

Posted by ブクログ

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