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ねずみの騎士デスペローの物語

ケイトディカミロ(著者), 子安亜弥(訳者), ティモシー・バジルエリング

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ポプラ社
発売年月日 2004/10/01
JAN 9784591082935

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商品レビュー

3.7

30件のお客様レビュー

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2024/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

同僚から借りた児童書。名前すら知らなかったけど世界中で読まれている名作らしい。話が深くて大人も退屈せずに読めそう。父親に売られた召使のミグが「お姫様になりたい。」という強い願いをドブネズミに利用されて、お姫様の冠をかぶった際に「じつにこっけいだ。どうがんばっても、おまえがお姫さまに見えるわけないんだよ。〜…おまえはなかみどおりのバカにしかみえない。」って言われるところが辛かった。何をどう強く願っても結局叶うかは生まれる環境で全部決まってしまう気がしてしまう。ミグはお姫様にはなれなかった、けれど自分を売ったことを後悔していた父親と再会し、死ぬまでお姫様のように大切にされた。ネズミの騎士デスペローは恋した人間のお姫様とは結ばれなかった、けれど二人は友達になった。本当のハッピーエンドではないかもしれないけれど、それぞれ身の丈にあった幸せを手に入れた。児童書にしてはすごく現実的な話。 物語の中、筆者の語り、訳者の後書きにも出てくる「物語は光だ」って言葉が素敵だった。

Posted by ブクログ

2022/06/04

普通よりも小さく生まれたハツカネズミは人に恋をし、ずっと暗い場所で暮らしていたドブネズミは光を望み、父親に捨てられた女の子はお姫様に憧れる。 全然違う三者の運命が繋がっていき…… 児童書だけど、それぞれに抱えるものがあって、深い。 とにかくハツカネズミのデスペローが愛らしくて、応...

普通よりも小さく生まれたハツカネズミは人に恋をし、ずっと暗い場所で暮らしていたドブネズミは光を望み、父親に捨てられた女の子はお姫様に憧れる。 全然違う三者の運命が繋がっていき…… 児童書だけど、それぞれに抱えるものがあって、深い。 とにかくハツカネズミのデスペローが愛らしくて、応援したくなる。

Posted by ブクログ

2019/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても美しくてかわいい話。 児童書っていいなとしみじみ思った。 美しくて慈愛に満ちてて、ときに説教臭くて、でも希望があって。 じわじわと心が温まる美しさ。 人間の姫に恋したハツカネズミのデスペロー、光に焦がれるドブネズミのキアロスキューロ、愛と知恵を知らずお姫様になりたい娘ミゲリー・ソウ。 それからお姫様、王様、デスペローの家族とネズミ達、召使たち。おきさき様。 誰もが心に光と闇を持っていて、みんな光にあこがれていて、傷つき悲しみながらも生きている。 これは裏切りと、絶望と、希望についての物語。愛と、名誉と、勇気についての物語。ゆるすことと、そしてスープについての物語。 心の光と闇の描写が本当に丁寧で美しくて、容赦がない。 デスペローやお姫様が、憎むべき相手を簡単に許せるわけではなく、それでも許さなければ自分の心が壊れてしまうからと考えたとき、作者は本当に凄いなと思った。

Posted by ブクログ

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