「反日」で生きのびる中国 江沢民の戦争

鳥居民(著者)

• 販売会社／発売会社: 草思社/
• 発売年月日: 2004/02/27
• JAN: 9784794212887

商品レビュー

2014/03/01

相変わらず、深い。考えさせられる内容。
今の中国の反日教育の根本が、文革の失敗、ペインに対する大衆の反感を逸らすためにあったとする。さらに、その教育に対して、日本は何も反応せず黙認してきた。その理由を「良き隣国は、繁栄する隣国である」を旨とするためであると。
しかし、そのような配慮は果たして国益に叶うのか？国際的な市場経済に組み込む目論見には成功したかもしれないが、その後どういう戦略を描くのか？疑問は尽きない。

2014/01/17

反日で生きのびる中国　鳥居民(著)

中国の　反日感情を　歴史的にとらえるには　好著。
なぜ、反日感情が　形成されたのか？
ということを　歴史的に考察する。

ニコラスクリストフは言った
『中国人の大多数が抱く日本に対する敵意に，大部分の日本人がほとんど気がついていないことに、私は衝撃を受けている。』１９９６年６月３日

ニコラスクリストフが言った言葉に　日本人は気がつかなかった。
ニコラスクリストフは，中国にニューヨークタイムズの駐在員として活躍。
その後，日本にもいた。
天安門事件を　報道して　ピューリツァー賞をとった気鋭のジャーナリスト。
奥さんは中国系アメリカ人。
発言は　どちらかと言えば　中国よりで、釣魚島のことは、
中国に　部があると発言したりしている。

『日本に対する敵意』は　
どうのようなもので、どう形成されたのか？
そして，日本と日本人はどのように対応したのか？
ほとんど，無関心の状況だった。

ただ　伊藤光彦だけが
『万一これが真実だとしたら、日中友好を願うことは不可能ではないか』
１９９６年7月８日に　いっている。

天安門での学生運動が大きく起こった時に　鄧小平は　『われわれの政治思想工作が中途半端だった』１９８９年4月２５日と言った。
それは，どんな意味があったのか。

毛沢東の　金門砲撃
鄧小平の　ベトナム侵攻　ロシアが敵であることをアメリカに知らしめるため。
江沢民の　日本憎しの戦争

江沢民の生い立ちは、じつは。
そして、なぜ　日本憎しとしたのか？

１９９２年　天皇の訪中で　決着がついたと思われていたが。
１９９４年の愛国主義教育実施綱要のもつ　本質的な意味。
１９９５年　村山富市が首相だった。

階級苦と民族苦。
地主、富農、右派分子、悪質分子が敵だった　毛沢東時代
目に見えない　敵を　どうつくるのかが　江沢民の実績だった。

２０２０年　高齢化社会から　高齢社会になる。
老人が　１４％を超えることになる。
そのとき，中国は　何をしなければならないのか？
輸入大国となっていることは間違いない。

２００２年　馬立誠の日本への新思考がなぜバッシングにあったのか。
胡錦濤は、日本との関係を修復することはできなかった。

中国とつきあう時に　中国人の中に深く埋められた
地雷を　どう　まっすぐみつめ、解除するのか。
そのことの必要性を　感じさせる好著だった。

2011/03/06

中国という今や全世界にとって無視できない存在ｈｓ日本に何をもたらすのか？

日中の過去の暗黒の歴史を使って「反日」という名の国内統制を行ってきた中国は今でも尖閣諸島の問題でもわかったように、
未だに日本と完全な友好を築いているとは言えないだろう。

これからの日中関係は重要すぎる。