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アメリカ帝国の悲劇
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
| 発売年月日 | 2004/09/15 |
| JAN | 9784163663302 |
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アメリカ帝国の悲劇
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冷戦が終わったのに、アメリカはどんどん国防のための予算を増やし続けている。9.11テロとはなんの関係もなく、どんな大量破壊兵器も持っていなかったイラクに対し、イチャモンをつけて破壊する。どうしてそんなことが起こるのか……ここに「軍国主義」という補助線を引くことによって、アメリカ...
冷戦が終わったのに、アメリカはどんどん国防のための予算を増やし続けている。9.11テロとはなんの関係もなく、どんな大量破壊兵器も持っていなかったイラクに対し、イチャモンをつけて破壊する。どうしてそんなことが起こるのか……ここに「軍国主義」という補助線を引くことによって、アメリカのやることが文脈を持ったものとして理解できるようになる――という本だ。 アメリカがアルカイダに武器を提供した。フセイン政権をつくってしまったのはアメリカだ。結局、石油がほしいから湾岸戦争を起こしたのだ……。こういうことは、ちょっとこの問題に興味があれば「知らなかったこと」じゃなくて「知っていたこと」に分類されるはずだ。しかし、著者はさまざまな裏付けを提出して、この問題をひとつづきにしてしまう。冷戦が終わってさえもアメリカが世界中に基地を作り続けている実態、つぎつぎと議会の監視が行き届かない「特殊部隊」を増やしていくやり口、国民の目からいかに事実を隠蔽し続けていくかという技術……その源流をたどっていくと、もはや死語かと思っていた言葉……「軍国主義」にたどり着かざるを得ないのだ、とする。 アメリカは今後も世界中に武器を売り続け、テロのやり方を指導し、あちこちに戦争の火種をまいては自分たちの軍隊をさしむけて基地を増やしていくだろう。日本は、アメリカの軍隊を(その家族も含めれば)8万人以上駐留させ、2500億円の「思いやり予算」を与え、アメリカの石油会社を潤すために湾岸戦争で100億ドルも差し出している。この本には「日本はたぶんほかの国に金を払って自分をスパイさせている唯一の国だろう」とまで書いてある。 ※2004年時点の本なので、その後の中国の軍備拡大、北朝鮮の政情不安など、は盛り込まれていない。2013年のいま読むと、また違った感想を持つかもしれない。
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筆者が予測した、アメリカの財政破綻と、教育と医療の崩壊は現実のものとなっている。2003年にアメリカ政府が国連安全保障理事会の壁にかかれたピカソのゲルニカに青い布をかけるよう主張した。これはイラクの爆撃の声明をテレビカメラの前で語るための背景としてはまずいという理由であった。とい...
筆者が予測した、アメリカの財政破綻と、教育と医療の崩壊は現実のものとなっている。2003年にアメリカ政府が国連安全保障理事会の壁にかかれたピカソのゲルニカに青い布をかけるよう主張した。これはイラクの爆撃の声明をテレビカメラの前で語るための背景としてはまずいという理由であった。というようなエピソードに溢れている。アメリカの世界戦略を考えるためには必読書であろう。
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