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寝ぼけ署長 新潮文庫
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寝ぼけ署長 新潮文庫

山本周五郎(著者)

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寝ぼけ署長 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2004/03/01
JAN 9784101134352

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寝ぼけ署長

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商品レビュー

3.5

25件のお客様レビュー

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2010/05/28

数少ない現代推理小説…

数少ない現代推理小説集。寝ぼけ署長の人情物です。

文庫OFF

2022/07/31

山本周五郎の連作ミステリ短篇集『寝ぼけ署長』を読みました。 山本周五郎の作品は今年2月に読んだ『柳橋物語・むかしも今も』以来ですね。 -----story------------- “寝ぼけ署長”こと五道三省が人情味溢れる方法で難事件を解決。 周五郎唯一の警察小説。 五年の在...

山本周五郎の連作ミステリ短篇集『寝ぼけ署長』を読みました。 山本周五郎の作品は今年2月に読んだ『柳橋物語・むかしも今も』以来ですね。 -----story------------- “寝ぼけ署長”こと五道三省が人情味溢れる方法で難事件を解決。 周五郎唯一の警察小説。 五年の在任中、署でも官舎でもぐうぐう寝てばかり。 転任が決るや、別れを悲しんで留任を求める市民が押し寄せ大騒ぎ。 罪を憎んで人を憎まず、“寝ぼけ署長”こと五道三省が「中央銀行三十万円紛失事件」や「海南氏恐喝事件」など十件の難事件を、鋭い推理と奇抜な発想の人情味あふれる方法で次々解決。 山本周五郎唯一の警察小説。 ----------------------- 雑誌『新青年』の1946年(昭和21年)12月号から1948年(昭和23年)1月号に連載された警察小説… 作中の時代設定は戦前となっており、作中に登場する警察機構も内務省時代となっています、、、 また、連載当時は作者名が伏せられ「覆面作家」名義で発表され、全3話で終了予定だったようですが、読者から好評だったため連載が延長され、全10話となったそうです。  ■中央銀行三十万円紛失事件(『新青年』1946年12月号)  ■海南氏恐喝事件(1947年1月号)  ■一粒の真珠(1947年2月号)  ■新生座事件(1947年3月号)  ■眼の中の砂(1947年4月号)  ■夜毎十二時(1947年5月号)  ■毛骨屋(けぼねや)親分(1947年9月号)  ■十目十指(1947年10月号)  ■我が歌終る(1947年12月号)  ■最後の挨拶(1948年1月号)  ■解説 中島河太郎 ある地方都市の警察署に、五道三省(ごどう さんしょう)という風変わりな署長が赴任してきた… 署でも官舎でも寝てばかりで、口さがない新聞からは「寝ぼけ署長」というあだ名をつけられ、署内でも世間からもお人よしの無能だと思われていた署長だが、5年後に離任することになった際には、署内からも世間からも別れを惜しむ人々が続出し、貧民街では留任運動すら起こされることとなった、、、 五道署長の在任中、犯罪事件は前後の時期の十分の一、起訴件数も四割以上減少していた… そのため「寝ぼけ署長でも勤まる」などと揶揄されていたが、実は切れ者で辣腕家の署長が、いち早く真相を突き止めており、しかも、人情家の署長が、罪を憎んで人を憎まずの精神から、過ちで罪を犯してしまった人間を可能な限り救済しようと、巧妙に工作していたからだったのである。 そんな署長の活躍ぶりを、署長の秘書のような役割をつとめていた「私」が回想する…… 。 ジャンル的には警察小説なんでしょうが… 人情モノ、人情事件簿的な色の濃い作品でしたねー 警察署長・五道三省の弱者に優しい眼差しは『赤ひげ診療譚』の雰囲気を感じさせられましたね、、、 地元の有力県議を向こうに見事な啖呵を切り、五道署長のもうひとつの意外な顔が明らかになる『毛骨屋親分』、 地域のコミュニティから外されてしまうことの恐怖をテーマにした『十目十指』、 密室殺人(自殺?)を扱い本格ミステリの雰囲気が漂う『我が歌終る』、 そして、警察署を静かに去っていく『最後の挨拶』、 あたりが印象に残りましたね… 人を憎んで罪を憎まず ですね。

Posted by ブクログ

2022/02/11

戦後の『新青年・探偵小説特大号』に覆面作家として掲載され好評を得たという、山本周五郎唯一の短編探偵小説10篇。 動作は鈍く、言葉はたどたどしく、風采のあがらぬ<五道三省(ごどうさんしょう)>という独身の警察署長は、5年の在任期間中、署でも官舎でも寝てばかり。ところがこの署長さん、...

戦後の『新青年・探偵小説特大号』に覆面作家として掲載され好評を得たという、山本周五郎唯一の短編探偵小説10篇。 動作は鈍く、言葉はたどたどしく、風采のあがらぬ<五道三省(ごどうさんしょう)>という独身の警察署長は、5年の在任期間中、署でも官舎でも寝てばかり。ところがこの署長さん、英仏独三カ国語を話し、漢文もこなせる語学力の加え、物凄い読書力をもった驚くべき才能を備えており、難事件にぶちあっっても、罪を憎んで人を憎まずの信条とする人情味あふれる解決に、市民からヤンヤの喝采をあびる人気ものであったのです。

Posted by ブクログ

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