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アンチ漱石 固有名批判
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アンチ漱石 固有名批判

大杉重男(著者)

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アンチ漱石 固有名批判

定価 ¥2,640

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2004/03/25
JAN 9784062122085

アンチ漱石

¥1,980

商品レビュー

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2023/01/20

大杉重男のポストモダン  この本で大杉は、夏目漱石を礼賛する世間の風潮にあらがった。大杉がブログで書いたとほり、名だたる文藝評論家らが漱石を称揚して漱石神話がつくられた。《実際加藤の漱石についての記述を読んでいくと、柄谷行人の漱石評価の原型が既にここにあると感じられ、加藤周一→柄...

大杉重男のポストモダン  この本で大杉は、夏目漱石を礼賛する世間の風潮にあらがった。大杉がブログで書いたとほり、名だたる文藝評論家らが漱石を称揚して漱石神話がつくられた。《実際加藤の漱石についての記述を読んでいくと、柄谷行人の漱石評価の原型が既にここにあると感じられ、加藤周一→柄谷行人→小森陽一という岩波知識人の系譜を考えたくもなる。とにかくこのツイッター氏が言うような「「アンチ漱石」の系譜」は存在しない。少なくとも江藤淳・吉本隆明・柄谷行人・蓮實重彦はそれぞれの仕方で漱石に花束を捧げ、漱石神話を更新している。》(http://franzjoseph.blog134.fc2.com/blog-entry-127.html)  しかしこの本では、それらの文藝評論家と同様に、いはゆる文藝批評的に漱石神話を批判した。誇張的に比喩を用ゐたり、哲学(ポストモダン)の特殊なカタカナ単語や熟語を並べたりしてゐる。一見奥深さうに見えるが大した事は言ってゐないし、飛躍もある。私はかういふ書き方に疑問である。  《この半世紀で、株が上がった文学者や下がった文学者について考えてみると〔略〕日本では、バカ上がりしたのが夏目漱石である。もともと高かったのが、九〇年代以降上がりっぱなしで、大杉重男の懸命の抵抗に私は加担したいくらいだが、やまなし文学賞の研究部門では、三年続けて漱石研究書が受賞している。》(https://jun-jun1965.hatenablog.com/entry/2020/05/11/154831)まあ小谷野敦がかう書いたやうに、私も高校教科書の『こゝろ』をはじめとする世の中の漱石礼賛には冷淡なので、アンチ漱石の立場には同情する。

Posted by ブクログ

2006/09/05

内容は高度です。とにかく漱石神話を突き崩すために様々に説いておられる。名著ですが、一般人向けでないので一つ星。

Posted by ブクログ