商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2004/03/25 |
JAN | 9784062122085 |
- 書籍
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アンチ漱石
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アンチ漱石
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大杉重男のポストモダン この本で大杉は、夏目漱石を礼賛する世間の風潮にあらがった。大杉がブログで書いたとほり、名だたる文藝評論家らが漱石を称揚して漱石神話がつくられた。《実際加藤の漱石についての記述を読んでいくと、柄谷行人の漱石評価の原型が既にここにあると感じられ、加藤周一→柄...
大杉重男のポストモダン この本で大杉は、夏目漱石を礼賛する世間の風潮にあらがった。大杉がブログで書いたとほり、名だたる文藝評論家らが漱石を称揚して漱石神話がつくられた。《実際加藤の漱石についての記述を読んでいくと、柄谷行人の漱石評価の原型が既にここにあると感じられ、加藤周一→柄谷行人→小森陽一という岩波知識人の系譜を考えたくもなる。とにかくこのツイッター氏が言うような「「アンチ漱石」の系譜」は存在しない。少なくとも江藤淳・吉本隆明・柄谷行人・蓮實重彦はそれぞれの仕方で漱石に花束を捧げ、漱石神話を更新している。》(http://franzjoseph.blog134.fc2.com/blog-entry-127.html) しかしこの本では、それらの文藝評論家と同様に、いはゆる文藝批評的に漱石神話を批判した。誇張的に比喩を用ゐたり、哲学(ポストモダン)の特殊なカタカナ単語や熟語を並べたりしてゐる。一見奥深さうに見えるが大した事は言ってゐないし、飛躍もある。私はかういふ書き方に疑問である。 《この半世紀で、株が上がった文学者や下がった文学者について考えてみると〔略〕日本では、バカ上がりしたのが夏目漱石である。もともと高かったのが、九〇年代以降上がりっぱなしで、大杉重男の懸命の抵抗に私は加担したいくらいだが、やまなし文学賞の研究部門では、三年続けて漱石研究書が受賞している。》(https://jun-jun1965.hatenablog.com/entry/2020/05/11/154831)まあ小谷野敦がかう書いたやうに、私も高校教科書の『こゝろ』をはじめとする世の中の漱石礼賛には冷淡なので、アンチ漱石の立場には同情する。
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内容は高度です。とにかく漱石神話を突き崩すために様々に説いておられる。名著ですが、一般人向けでないので一つ星。
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