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文学的商品学
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 紀伊國屋書店/ |
発売年月日 | 2004/02/23 |
JAN | 9784314009584 |
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文学的商品学
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商品レビュー
3.6
10件のお客様レビュー
文学をストーリーやテーマに沿って読むという行為から解き放ち、描かれたモノを取り上げてそこにどれだけの情報(著者が意図したものか、意図せざるものかにかかわらず)が込められているのかを複数作品にわたって読み込む。さすが斎藤美奈子というか、意地悪で鋭い指摘の数々が実にたのしい。小見出...
文学をストーリーやテーマに沿って読むという行為から解き放ち、描かれたモノを取り上げてそこにどれだけの情報(著者が意図したものか、意図せざるものかにかかわらず)が込められているのかを複数作品にわたって読み込む。さすが斎藤美奈子というか、意地悪で鋭い指摘の数々が実にたのしい。小見出しがそのまま名言レベルの完成度。第一章「アパレル泣かせの青春小説」から引いていわく〈一人称小説で描かれるのは「非日常的な服」だけである〉〈他人の衣服に目がいくのは語り手がドキドキしたときだけである〉〈青春小説の衣装は「脱ぐ/脱がせる」ためにある〉。「広告代理店式カタログ小説」は〈一人一品〉の物語でその究極は「女のカタログ」であると決めつける。「いかす! バンド文学」において、文学がどこから実際に「音を出し始めた」のかを考察する。〈オートバイは人格をもった登場人物の一人である〉(『キノの旅』まで射程に入っている、当然)。わはは。たとえ断片で「ああ、思ったことある」と思っても、それを実例重ねてだめ押しまでできるってのは、やっぱりすごいな。
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誰かがレビューで「文学批評芸人」とか言っていたが、けだし正鵠射た表現である。心から笑える文章をひねり出す作家は、もはやこの先生をおいて他にいないのではないか?アイテムやロケーションの「くくり」による評論は企画自体も目新しいが、なにせ乗りに乗ってニヤニヤしながら筆を進めているさまが...
誰かがレビューで「文学批評芸人」とか言っていたが、けだし正鵠射た表現である。心から笑える文章をひねり出す作家は、もはやこの先生をおいて他にいないのではないか?アイテムやロケーションの「くくり」による評論は企画自体も目新しいが、なにせ乗りに乗ってニヤニヤしながら筆を進めているさまが目に浮かぶような愉しさがある。そうか、「くくり」という言葉から気づいたが、この形式は「アメトーク」だ。それの文芸評論版だ。さながら先生は司会ということで、やはり芸人だということなのだな。
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amazon 内容紹介 商品情報を読むように、小説を読んでみよう。文学の面白さはストーリーや 登場人物の魅力だけではない。作品に登場するモノやその描写を見ていくと、 思いもかけなかった読み方ができることに気づくだろう。ファッション,風 俗,ホテル,バンド,食べ物,そして「貧乏」...
amazon 内容紹介 商品情報を読むように、小説を読んでみよう。文学の面白さはストーリーや 登場人物の魅力だけではない。作品に登場するモノやその描写を見ていくと、 思いもかけなかった読み方ができることに気づくだろう。ファッション,風 俗,ホテル,バンド,食べ物,そして「貧乏」。9つのテーマをめぐって, 村上春樹から渡辺淳一まで読みくらべる,痛快無比の文芸評論。
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