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山中静夫氏の尊厳死 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:山中静夫氏の尊厳死. 試みの堕落論 |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2004/02/09 |
JAN | 9784167545109 |
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山中静夫氏の尊厳死
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
芥川賞受賞直後に読んだ「ダイヤモンドダスト」を読み返したくなった。まるで、この本を読んだあとにそういう日がくるのを待ってたみたいにずっと本棚にしまってあるハードカバー。山と雪が好き、そして、優しくありたい、という気持ちを感じさせてくれるからかな。
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病院で最期を迎える時、医師と家族との契約でなく、本人の意思を尊重しようとする考え方は最近浸透してきているが、この小説の初出の頃は、医療放棄のようになり問題視されていたと思う。にしても内科医とはなんと過酷な仕事なのだろう。死を仕事上の延長戦として受けてとめていかなければならない心...
病院で最期を迎える時、医師と家族との契約でなく、本人の意思を尊重しようとする考え方は最近浸透してきているが、この小説の初出の頃は、医療放棄のようになり問題視されていたと思う。にしても内科医とはなんと過酷な仕事なのだろう。死を仕事上の延長戦として受けてとめていかなければならない心労が伝わった。 この小説の後半「試みの堕落論」、実は高校時代に安吾にぞっこんだった私はこちらの作品にも関心が高かった。本書でも安吾の本を手にしたのが、19歳と書かれている。なんだか同じ安吾フアンという土壌に立ったような親近感があった。 「堕落する」ってこと、限られた社会の中の価値感などから抜け落ちもう一度自分に戻るには、本能に身をゆだねることなのだろうか。そこからの出発。中高年になった今、堕落するほどのエネルギーがないことを感じた。
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南木さん自身の体験をもとに書かれた小説です。つまり南木さんがパニック障害に落ち込む直前に診た患者さんが主人公の山中氏という事になります。 山中氏と奥さん、担当医とその後輩の医者。死を目前にして、様々な葛藤が起こります。おそらくそれは正しい答えなど無い問題です。その葛藤が静かに淡々...
南木さん自身の体験をもとに書かれた小説です。つまり南木さんがパニック障害に落ち込む直前に診た患者さんが主人公の山中氏という事になります。 山中氏と奥さん、担当医とその後輩の医者。死を目前にして、様々な葛藤が起こります。おそらくそれは正しい答えなど無い問題です。その葛藤が静かに淡々と描かれていきます。 こうした「暗さ」や「答えが無い」ことに、何故惹かれるのか、自分自身よく判りません。でも、この人の物語には、深く静かに考えさせられる何かがあるのです。
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