はじめて出会う平和学 未来はここからはじまる 有斐閣アルマ

児玉克哉(著者), 佐藤安信(著者), 中西久枝(著者)

• 販売会社／発売会社: 有斐閣/
• 発売年月日: 2004/12/20
• JAN: 9784641122369

商品レビュー

2023/10/26

図書館で借りた。
平和学という学問を読んでみたいと思い借りた1冊。しかし、ちょっと残念な本だった。
ユダヤ人虐殺ホロコーストという事実があったのは分かる。それが負の歴史であるのは同意だ。だが、イコール「ユダヤ人は可哀想な人達である」というレッテル貼りは違うと思った。
パレスチナ紛争には触れながら、令和の今でも続いているユダヤ人がそこでやっていることには触れずに、イスラム教は手を組んで襲ってくるって…、敵視してしまえば平和とは真逆の発想じゃないか。
「ヒロシマ・ナガサキに原爆が落ちた」のは分かる。でも、「原爆が落ちました」って、自然現象かよ。アメリが落としたんであって、その側面には触れない。でも慰安婦には触れる。
「スウェーデンの移民政策は素晴らしい。移民で来た人にも参政権を与えています。なので日本でも外国人に参政権を与えましょう」…うーん？日本でも日本人になれば参政権はあるはずだが。(スウェーデンの事情は詳しくないが、永住する前提とか、国籍取得する前提が条件だったりするのではないのか？)

きな臭さがプンプンしました。有斐閣の本ではじめてガッカリしました。
平和学って全部そうなのか？もう少し探してみることにします。

2021/07/25

平和研究は「平和」の模索という強い価値観を内包している研究分野であり、象牙の塔に閉じこもった「学問のための学問」というスタイルをとらない。問題解決を志向する実践性を兼ね備えた研究スタイル、すなわち問題解決型アプローチを模索する。P83

2016/04/15

様々な自分の興味ある分野について網羅的にわかりやすくかかれている。ここで学んだことを前提に物事を考えたい。また読んでものにする。
最後の方の、平和学実践のためのアクティブ・ラーニングはあまり意味がない気がする。
平和学習は小学校から始まり、耳タコなところがあるし、学生に考えることのできる対策というのはたかがしれている。問題意識をより持つ上では平和学のアクティブ・ラーニングは有効なのかもしれないが。