人間の安全保障 世界危機への挑戦

佐藤誠(編者), 安藤次男(編者)

• 内容紹介: 内容:人間の安全保障をめぐる理論的課題:人間安全保障概念の検討 佐藤誠著. 国際法への挑戦:「人間の安全保障」 山形英郎著. 価値体系・社会的過程と人間の安全保障 ジム・ウィットマン著 藤田明史訳. 拡散する暴力、転移する権力 小林誠著. 安全保障と環境問題 大島堅一著. 人間の安全保障とクローニング 龍澤邦彦著. 人間の安全保障と外交政策:日本の援助外交と人間の安全保障 黒澤啓,川村真理著. 人間の安全保障と政治 野崎孝弘著. カナダの外交政策と人間の安全保障 ジョージ・マクリーン著 我妻真一訳. 人間の安全保障をめぐるアジアからの視座 ポール・エヴァンズ著 和田賢治訳. グローバリゼーション・紛争・人間の安全保障:9・11同時多発テロと人間の安全保障 ムスタファ・カマル・パシャ著 藤原郁郎訳. 南部アフリカにおける人間の安全保障 フセイン・ソロモン著 藤原郁郎訳. グローバリゼーション・人間の安全保障・「テロとの戦い」 ジョルジアンドレア(ジョルジォ)・シャーニー著 佐々木章江訳. アメリカの対外援助政策の特質 安藤次男著
• 販売会社／発売会社: 東信堂/
• 発売年月日: 2004/11/20
• JAN: 9784887135796

商品レビュー

2015/05/16

人間の安全保障への脅威が持続し悪化するのは、国家の怠慢すなわち政治的意思の欠如に棋院すると本当にいえるのだろうか。もし国家および現存する国際的システムが、グローバル化し、今もなおグローバル化しつつある世界の運営のために必要であるのならば、そして、国家の政治的・敬愛的性質が、かくも巨大な人類の受難に責任がありかつ（または）非応答的であるのならば、「安全保障の今日的課題」の規範的かつ実際的な機動力がどういうものでなければならないかは自明である。すなわち、われわれは国家の利益と優先事項を新たに方向付けなければならないのである 。

どのような人間や人間集団を念頭において「安全が保障されるべき客体は人間であると」主張しているのか。学術的な議論の場において有力な見解の1つに、国家安全保障と「人間の安全保障」は対立する概念ではないとの解釈がある 。