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おーいでてこーい ショートショート傑作選 講談社青い鳥文庫 SLシリーズ
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おーいでてこーい ショートショート傑作選 講談社青い鳥文庫 SLシリーズ

星新一(著者), 加藤まさし(その他), あきやまただし(その他)

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おーいでてこーい ショートショート傑作選 講談社青い鳥文庫 SLシリーズ

定価 ¥1,100

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2004/03/03
JAN 9784062747141

おーいでてこーい

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商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2010/05/28

著者のショートショー…

著者のショートショートは本当にどれも不思議で面白いです。本書は、その膨大な作品数の中からの傑作選なので、さらに秀作揃いです。読んで損なしです。

文庫OFF

2008/08/20

行間を読む  文,特に小説類を読むときは,「行間を読む」ことが大切だ,とよく言われています。  以前は,何のことかよく分かりませんでした。きちんと説明してもらえなかったのではないかと思います。  しかし,教える立場に立つようになって,分かってきました。  ぼくもこれまでの...

行間を読む  文,特に小説類を読むときは,「行間を読む」ことが大切だ,とよく言われています。  以前は,何のことかよく分かりませんでした。きちんと説明してもらえなかったのではないかと思います。  しかし,教える立場に立つようになって,分かってきました。  ぼくもこれまでの読書経験によって,自然に行間を読むことができるようになっていたのです。  子どもたちに読書をさせると,行間を読んでいないことが分かるのです。ぼくが読むとっていることを子どもたちは読み切れていない。  子どもたちも大好きな星新一の「ボッコちゃん」を紹介しましょう。これはいいですよ。つぎはぎです。(中略)を入れると読みにくいと思うので,入れません。またつなぎのために少々変更も加えています。  「おーい でてこーい」におさめられています。  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※    そのロボットは,うまくできていた。女のロボットだった。完全な美人ができあがった。しかし,頭はからっぽに近かった。  マスターは,それができあがるとバーにおいた。  美人で若くて,つんとしていて,答えがそっけない。お客は聞き伝えでこの店に集まった。ボッコちゃんを相手に話をし,酒を飲み,ボッコちゃんにも飲ませた。マスターは時どきしゃがんで,足の方のプラスチック管から酒を回収し,お客に飲ませた。  お客のなかに,ひとりの青年がいた。ボッコちゃんに熱をあげ,通いつめた。そのため,勘定がたまって家の金を持ち出そうとして,父親にこっぴどく怒られてしまったのだ。  「もう二度と行くな。この金で払ってこい」  彼は支払いに来た。  「きみぐらい冷たい人はいないね」  「あたしぐらい冷たい人はいないの」  「殺してやろうか。」  「殺してちょうだい。」  彼はポケットから薬の包みを出して,グラスに入れ,ボッコちゃんの前に押しやった。  ボッコちゃんは飲んだ。  マスターは青年がドアから出ると,残ったお客に声をかけた。  「これから,わたしがおごりますから,みなさん大いに飲んで下さい」  おごりますといっても,プラスチックの管から出した酒を飲ませるお客が,もう来そうもないからだった。  お客も店の子も,乾杯しあった。マスターもカウンターのなかで,グラスを上げてほした。  その夜,バーは遅くまで灯りがついていた。しかし,だれひとりも帰りもしないのに,人声だけは絶えていた。  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※    3色ボールペン式で読ませます。  ぼくは,  「彼はポケットから薬の包みを出して,グラスに入れ,ボッコちゃんの前に押しやった。」  と   「おごりますといっても,プラスチックの管から出した酒を飲ませるお客が,もう来そうもないからだった。」  に赤線を引いていないと,×にします。  すると,×になった生徒は,間違い直しにやってきます。ぼくは訪ねます。  「登場人物は,ボッコちゃん,青年,マスター,お客だね」  「うん」  「では,最後にお客やマスターはどうなったの?」  100%の子が「んんんん?」ですね。  「店に泊まって寝ている」  「タクシーで帰っていった」  「お店で飲んでいる」  などなど,適当な答え。  ボッコちゃんが飲んだお酒はどうなるの?  青年は何をした?  そして,マスターはどうした?  などと質問して,答えさせるうちに,  「あっ,死んだんだ」と気付くのです。目を大きくして,驚きを表す子が多いです。  「死んだ」ということは,書いてありません。しかし,それは読みとることができるはずです。材料はすべてそろえて示してある。あとはちょっとした想像で考えてください。すると,お客は死んでなければいけないではないですか。  ということです。  つまり「行間を読む」とは,書いてあることから,書いてないことを推し量ることです。  でも,それは読者の勝手に読んでいいものではありません。作者は読者がこのように読むことを期待して書いているのです。そして,それが読みとれない場合は,筆者の書き方が悪いか,読者の読み方が悪いかです。  小説文の場合は,書いてないことを推し量らせようとします。だから有る意味で分かりにくいです。そこを書いてしまってはおもしろくない。小説の場合には,この「おもしろさ」というのが大切なのです。  しかし,説明文,(論文など)は,おもしろさよりも,書き手のいいたいことが読み手に伝わるかどうかが大切。だから,重要なことは繰り返し繰り返しでてきます。おもしろくなくていいから,分かってくれよ,というところでしょうね。

Posted by ブクログ

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