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ローマ教皇とナチス 文春新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2004/02/20 |
JAN | 9784166603640 |
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ローマ教皇とナチス
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ローマ教皇とナチス
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ローマ教皇ピオ12世(在位1939~1958)とナチス、ヒトラー、その最も典型的かつ巨大な犯罪であるホロコーストについての考察がなされた書籍。ピオ12世の生い立ちからはじめ、あまり私は詳しくないカトリック、ヴァチカンの制度やローマの事情なども冒頭は多少触れつつヨーロッパ情勢が第二...
ローマ教皇ピオ12世(在位1939~1958)とナチス、ヒトラー、その最も典型的かつ巨大な犯罪であるホロコーストについての考察がなされた書籍。ピオ12世の生い立ちからはじめ、あまり私は詳しくないカトリック、ヴァチカンの制度やローマの事情なども冒頭は多少触れつつヨーロッパ情勢が第二次世界大戦へ向かっていく様とピオ12世の即位そしてその後の沈黙の理由などを多角的に探る。 個人的には連合国側と同じくホロコーストに殆ど避難をせず沈黙した教皇に怒りを覚えた。ドイツへの愛着や反共意識ゆえに許される立場ではない。 一方、軍事力をもっていながらそれをホロコースト阻止に行使しなかった連合国側との対比で軍事力を持たないヴァチカンに何ができたのかとも筆者は記述するが、より下位の司教や司祭は個人の命をなげうってナチ・ドイツの蛮行に抗議、抵抗して安楽死作戦を(公的には)停止させたガーレンなどがいたことを記されているので、言論に力があったことは否めない。ゆえに諸事情があろうとも全世界5億人のカトリック教徒の頂点に立ち「神の代理人」たる影響力を持つ教皇が激しく直截的にナチの蛮行を非難していればより多くの命を救えた事は疑い得ない。 また前任者のピオ11世は人種差別に反対し死の床に伏せながらナチ・ドイツを糾弾していたのであり、そして戦後もナチ・ドイツの蛮行の犠牲者に謝罪しないなど(ピオ12世の後継者は即位後すぐにそれを行った)優柔不断で行うべき責務を放擲することを、良心の葛藤などととらえる度し難いナルシストがピオ12世という男だったのではないか、という読後感が残った。
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本書を読む限り、戦時の教皇ピウス11世とバチカンの判断、行動に批判があるのは当然ではあるが、自分ならどうであったかと考えるとただ指弾する立場にいるのも難しいと感じた。 声を上げるべきときに、迷わず声を上げられるか。 自分の置かれた立場、属する組織や政治的、思想的な見解といった、...
本書を読む限り、戦時の教皇ピウス11世とバチカンの判断、行動に批判があるのは当然ではあるが、自分ならどうであったかと考えるとただ指弾する立場にいるのも難しいと感じた。 声を上げるべきときに、迷わず声を上げられるか。 自分の置かれた立場、属する組織や政治的、思想的な見解といった、種々の事象に囚われることなく、その時の最善の判断を下すことができるだろうか。
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第二次大戦中、ローマ教皇ピウス12世はナチスによるユダヤ人虐殺を知りながら止めようとしなかった。沈黙の理由を彼の人生に探る
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