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ガンジー自伝 中公文庫20世紀BIBLIO
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ガンジー自伝 中公文庫20世紀BIBLIO

マハトマガンジー(著者), 蝋山芳郎(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社/
発売年月日 2004/02/25
JAN 9784122043305

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ガンジー自伝

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商品レビュー

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2024/07/18

ガンジーについての著作は多くあるけれど、これを読まずには始まらないし、これだけ読めばいいとさえ言えます。 本書からは、ガンジーがいかに潔癖な性格であったかがよく伝わってきます。幼少期から青年期のエピソードには、ごく些細な逸脱や小さな虚偽にも葛藤するさまが描かれ、弁護士となった後に...

ガンジーについての著作は多くあるけれど、これを読まずには始まらないし、これだけ読めばいいとさえ言えます。 本書からは、ガンジーがいかに潔癖な性格であったかがよく伝わってきます。幼少期から青年期のエピソードには、ごく些細な逸脱や小さな虚偽にも葛藤するさまが描かれ、弁護士となった後にも、自分の思う正義を通すために奮闘したことが語られています。 一方で彼は非常に合理的な人物でもありました。法律に通暁し、実務的な能力に長け、弁護士としては自分の信念に反する弁護はしないものの、双方にとって最も良い妥協点を見出して和解に持ち込むことを常としており、その経験がのちの諸活動においても発揮されています。 本書の前半でこのようなガンジーの人となりを知ったうえで、後半の、彼が到達した思想や政治的・社会的活動の記録を読むと、その経緯がよりよく理解できます。ああこの人ならこうなるだろうな、と。もちろんその程度は常人離れしていますが。 他の書籍でネールなどガンジーの弟子たちが、尊敬する師の思想と現実の政治との狭間でいかに葛藤したかという事情を読みましたが、ここまで透徹した人物についていくのは大変難しいことです。実際インドではガンジーの理想は実現しなかったし、ガンジーの影響を受けて各国で行われた非暴力運動もすべてが勝利を勝ち得たとは言えません。しかしやはり何かを変えるにはここまで極端で強力な思想を体現する人物が必要なのだと思います。すべてを彼と同じように実践することはできなくても、心に置いて常に意識しておくべきこと、が本書には溢れています。

Posted by ブクログ

2023/10/25

 本のタイトルにあるように、マハトマ・ガンジーの自伝本であるが、第2次世界大戦時や戦後に関する内容は取り扱っていない。一般的に、ガンジーといえば、インドがイギリスに支配された時代、非暴力・不服従運動を貫いて、イギリスに抵抗した。それゆえ、ガンジーは清廉潔白であるとか、聖人君主だと...

 本のタイトルにあるように、マハトマ・ガンジーの自伝本であるが、第2次世界大戦時や戦後に関する内容は取り扱っていない。一般的に、ガンジーといえば、インドがイギリスに支配された時代、非暴力・不服従運動を貫いて、イギリスに抵抗した。それゆえ、ガンジーは清廉潔白であるとか、聖人君主だというイメージが先行する。ところが、本書を読むと、そのイメージ像が根底から覆される。たとえば、ガンジーは若くして結婚したが、妻に対する扱いがぞんざいで、対等な関係で接したとは思えない。また、南アフリカで勃発したボーア戦争において、インド解放という、最終的な目標達成のために、イギリス側に味方して、戦争に加担することとなった。このように、世間が思うガンジーのイメージとは裏腹に、ガンジー自身も一人の人間であったことが垣間見える。その意味で、ガンジーは、秘密を包み隠さずに、ありのままの自分をさらけ出す、質実剛健な人物だと自伝本から読み取れる。  とはいえ、歴史に名を残した人物であるためか、普通の人々ではやらない行動を次々と実践した面も、本書を読むとわかる。特に、多くの仲間を率いて、大きな運動へと発展させるところは脱帽する。

Posted by ブクログ

2021/02/06

いま巷(2021/2/4ごろ)では、森某の差別発言が国際的にも問題になっている。日本で完全に差別がないとはいわないが、そう顕在化してはいないところに、差別があってはならない組織の長が差別をいってしまったことは、これからなんらかの報いがでることだろう。つまらない話を前置きにしてしま...

いま巷(2021/2/4ごろ)では、森某の差別発言が国際的にも問題になっている。日本で完全に差別がないとはいわないが、そう顕在化してはいないところに、差別があってはならない組織の長が差別をいってしまったことは、これからなんらかの報いがでることだろう。つまらない話を前置きにしてしまったけど、この本で差別を受けるということがどういうことか深く考えることになった。自分も非健常者ではあるけれども、社会であからさまに差別を受けたことはないと思う。(会社にもその点は配慮がある)たとえば、「夜明け前」をよんではいるが、この本のように事実がせまるような感想はもたなかった。差別を受けることとは何か、を考えるためにも多くの人にぜひ読んでもらいたいと思う。

Posted by ブクログ

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