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甦る高原の縄文王国 井戸尻文化の世界性

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商品詳細
内容紹介 | 内容:縄文王国を発掘する:それからちょうど四十年 武藤雄六述. 大地の月 樋口誠司述. 井戸尻遺跡群と縄文王国 樋口昇一述. 地域の深さと大きさを知る:富士見高原はおもしろい 宮崎駿述. 先史諏訪の世界性 中沢新一述. 新石器文化を素描する:藤森栄一以後の縄文農耕論 武藤雄六ほか述. 縄文土器の図像学 小松公明述 |
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販売会社/発売会社 | 言叢社 |
発売年月日 | 2004/03/21 |
JAN | 9784905913924 |
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甦る高原の縄文王国
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2004年刊。 本書は長野県諏訪地方、縄文時代の藤内遺跡の解説書である。 過日のNスぺによると、近時、縄文→弥生文化への移行につき、諏訪が縄文文化の本州最後の砦と提唱されているとのこと。すなわち、その近隣にある藤内遺跡は縄文文化の到達点とも評しうるかもしれない。 一方「南からの日本文化上下巻」読破で啓発された本州縄文農耕肯定論。本書のような縄文遺跡解説本なら書かれているはずと思い、本書を紐解いた。しかし…。 成程、縄文農耕論の先駆的研究者藤森栄一の後継たる本書執筆陣は、これに肯定的だ。 ところが未だ否定論が幅を効かせる実態。それも最近の植物遺物から縄文農耕肯定の物的証拠増にも拘らず、だ。 つまり、本書においても、縄文農耕の内実検討まで至らず、その肯否を巡る議論の段階に止まっている。 とはいえ、縄文農耕論に関して、その孤独な先駆者藤森栄一の名を知れただけでも一読の価値はあった。 また、考古学の知見抜きに民俗学はもはや語れないという指摘に大きく首肯することしきり。 さらに、土偶の図象、縄文式土器の図柄などから、他国の文様との比較を通じ、日本の神や信仰の基底を探る試み、それは文様を対象化しにくい日本人ではかえって成し得ない指摘にも同様の感慨がある。 著者は、井戸尻考古館関係者として武藤雄六(元館長)、樋口誠司、小林公明(館長)、小松隆史。宮崎駿(アニメーション監督)、中沢新一(中央大学教授)、樋口昇一(長野県文化財保護審議会委員)、田中基、長崎元廣(岡谷市教育委員会主幹)。
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