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動物記
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商品詳細
内容紹介 | 内容:極北の王者アダムの生涯. 兄弟犬ミカエルとシーザー. 大草原の穴ぐらのジョン |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 2004/10/30 |
JAN | 9784048735629 |
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動物記
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商品レビュー
4
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黒とも白とも問わない新堂。 本当にシートン動物記を読んでいるようだった。 下手に動物たちの会話を表現することをしていないために,アニメチック,ファンタジーチックでもなく。まさにシートンのそれといった感じがした。 『北極の王者アダムの生涯』 そのはじまりから最後まで,アダムと小田切のめぐりあわせと別れに感動。 アダムが振り下ろさなかった,振り下ろせなかった,その手と次の瞬間にある破裂音。 この物語は,シートン動物記「灰色熊の伝記」をわたしに思い出させた。小学生のときにテレビアニメでみて,最終幕でとても切なくなった記憶がある。ずる賢い熊に老王者ワーブは臆してしまうんだったなぁ。。 『兄弟犬ミカエルとシーザー』 人間に捨てられた元ペットだった野良犬の話。 現実にこれほど多くの種類の犬たちが山奥に捨てられることはあるのだろうか。。。 人間の傲慢さと無責任さの間で生き抜いた二匹のジャーマン・シェパードの話。 この最後にもうるうるくるものがあった。 シーザー,格好よかった。最愛のものを我を省みず助けに走る姿は,まさに「おおかみ王ロボ」のようだ。 『大草原の穴ぐらのジョン』 最後の短い物語。 これは最後でよかった感じ。いい感じ。 最後にすっきりするさわやかな物語だった。 なかなか楽しめる作品でした。
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自然の生態系の在り方を人間に問いかけた動物たちの物語。 スラスラと読める誰かにそっと語りかける文面は心地好い。 この物語には3つの短編が収録されている。 飼育されているペットではない、 自然に生きる野性動物たちの生きる真摯な姿が読み手の心に優しく光を灯す。 動物好きにはたまら...
自然の生態系の在り方を人間に問いかけた動物たちの物語。 スラスラと読める誰かにそっと語りかける文面は心地好い。 この物語には3つの短編が収録されている。 飼育されているペットではない、 自然に生きる野性動物たちの生きる真摯な姿が読み手の心に優しく光を灯す。 動物好きにはたまらない物語に思えるが、そうではない者でも十分に惹き込まれる世界観だと感じられる。 人間にも生きるための生活があるように、 動物たちも家族を守りながら厳しい自然の世界で生きるように個人の人生がある。 みな、才能や考えることは異なっても、人と同じく感じられる心を動物たちは持っているという認識を改めて思い出させてくれる。 また人間たちの身勝手な振る舞いなど、同じ人として恥ずかしくなるような描写もあり考えさせられる。 3作ともハズレがなくどれも胸を打つような心に残る物語だった。 人間たちの視点だけではなく、動物たち側の視点からも十分に描かれており深く物語を理解することができた。 この物語では深く綴られていないが人間が自然や生態系に対して、どういう心構えでいるべきか…改めて問い質される。 読み終わったあとに作者が伝えたかった意図を感じられた気がした。 人間たちの生きる世界が潤っているぶん、 どこかでそのツケを関係のないモノたちが払わされている事実を思い出してしまう。 また、2つ目の短編では兄弟犬について描かれている。 飼われていたペットを山々に捨てる人間たちが引き起こした兄弟犬の悲劇だ。 流行の犬種を飼い、大きく成長し流行も途絶えたら捨てる。 ペットを飼うすべての人がそうとは言い切れないが、 流行の外国産の犬ばかりテレビで取り上げ可愛がる報道や番組も、捨て犬が増えてる現実に1つの責任をとるべきだと苦々しく思ってしまった。 もちろん、ペットを家族の一員として迎えたはずの人間もだ。 自然に生きる野性動物たちの天敵は体の大きな動物ではない、我々人間なのかもしれない。 1つ目の雄大なアラスカを舞台に描かれるグリズリーと人間の物語と、 2つ目の人間に翻弄され生き別れた兄弟犬の哀しい再会と愛してくれたものを忘れない最期。 そして3つ目のプレーリードックの愛くるしい姿と家族を守るため奔走する姿。 動物たちの日常が垣間見え考えさせられる素敵な物語だ。
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「極北の王者アダムの生涯」「兄弟犬ミカエルとシーザー」「大草原の穴ぐらのジョン」という三つのお話が入っていますが、どれもいい!!!とても泣けて感動できる。これはオススメです。
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