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中国文明の歴史 講談社現代新書

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2004/12/20 |
JAN | 9784061497610 |
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中国文明の歴史
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商品レビュー
3.8
10件のお客様レビュー
「中国」の成立を、周…
「中国」の成立を、周辺の民族との関係で説明する好著作。現代中国でも、「もし日本軍が中華民国を降伏させていたら・・・・日本人は中国人になっていたでしょう」といわれることがあるそうですが、この書で、モンゴルも満州も「中国人」になったことを知ると、その説にも納得がいきます。
文庫OFF
文明の観点からの中国史。ユニークで面白い部分もあるが、なぜなのか不明だったり、うなづけない話も多い。 -夏は東夷の建てた王朝であり、漢字は東南方で発明された。それが夏人によって落葉盆地に持ち込まれ、次の殷で甲骨文字に発展した。根拠不明。 -三国時代の始めに中国の人口は450万人以...
文明の観点からの中国史。ユニークで面白い部分もあるが、なぜなのか不明だったり、うなづけない話も多い。 -夏は東夷の建てた王朝であり、漢字は東南方で発明された。それが夏人によって落葉盆地に持ち込まれ、次の殷で甲骨文字に発展した。根拠不明。 -三国時代の始めに中国の人口は450万人以下となった、はそうなのだろうが、それでなぜ漢族の絶滅なのか。 -南朝は正統だが、隋から正統は北に移る。全国統一したのだから北へ、という意味が不明。 ー「江蘇省の南京」は単なる誤植か。 初めて知るが、うなづける話もある。 -遼河地方が山東軍の配下だったことから清の成立とともに、山東方言が北京方言となっっていった。 -清が新疆省と台湾省を設置して、モンゴル族、チベット族は裏切られたと感じ、独立の機運が始まる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
後半は歴史的事実を事細かに書き並べるだけで味気ないが、前半(古代~南宋・五代十国時代)は面白い。 古代から洛陽盆地は、黄河の性質とあいまって、水陸両方において交通の要衝として栄えていた。それより上流になると流れが急すぎ、下流だと氾濫に悩まされる。 夏は東夷の王朝で、龍(水神)を祀るのは東南アジアとの繋がりもある(続く殷、周ではこの風習は見られない) 殷は東北の狩猟民の王朝。 周、秦は西方の遊牧民の王朝。 また、漢字はもともと商人が使っていたする点も興味深い。 各民族それぞれの読みで読んでいたのを次第に一つの漢字に一つの読みへと整理された人工的な言語だった。 孔子などの各教団のそれぞれ独自のテキスト、読み方、文法が子弟相伝の閉鎖的なものだったのを、国家が文字の使い方を教えるというオープンな形にしたという点で、始皇帝の焚書坑儒は評価できる。 (後漢末の黄巾の乱で漢人は激減、北方異民族が大量に流入し、発音も北方由来のアルタイ語化する) 表音文字を使用する種族は情緒を表現する語彙が大量にあるが、表意文字である漢字はそもそも抽象的表現に向いていないので、『紅楼夢』のような小説でさえ感情を表現する文字はほとんど見られず、具体的な事実と行動の描写に終始している。
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