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無実はさいなむ ハヤカワ文庫クリスティー文庫92
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無実はさいなむ ハヤカワ文庫クリスティー文庫92

アガサ・クリスティ(著者), 小笠原豊樹(訳者)

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無実はさいなむ ハヤカワ文庫クリスティー文庫92

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/
発売年月日 2004/07/15
JAN 9784151300929

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無実はさいなむ

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商品レビュー

3.8

25件のお客様レビュー

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2010/05/28

母親を殺した容疑で逮…

母親を殺した容疑で逮捕されたが実は無罪の人間を獄中死させてしまった男が家族の元を訪れる。蓋をした過去に向き合わなくてはならなくなった家族を描く。

文庫OFF

2024/09/07

【ノンシリーズ】 1958年クリスティー68歳。 クリスティー自身が選ぶベスト10に入っている。 あらすじ 2年前に母親が殺害され、息子ジャックが逮捕された。そこにジャックが無罪であることを証明できる証人が訪れる。 ジャックが犯人でなければ誰がやったのか…。 この屋敷の中に殺...

【ノンシリーズ】 1958年クリスティー68歳。 クリスティー自身が選ぶベスト10に入っている。 あらすじ 2年前に母親が殺害され、息子ジャックが逮捕された。そこにジャックが無罪であることを証明できる証人が訪れる。 ジャックが犯人でなければ誰がやったのか…。 この屋敷の中に殺人者がいる。 お互い疑心暗鬼になるけど、それを仕切る探偵はいない。 『そして誰もいなくなった』の家族版のようだけど、この作品はドキドキ感が少ない。 なぜなら一族で話し合い、回想がひたすら続くから。しかも2年前のことを。 なかなか進まない展開に、ポアロがいてくれたらと何度思ったことか…。 でも段々と殺された母親の本当の姿がわかってくると、犯人当てとはまた別の面白さが出てくる。 『春にして君を離れ』(1944年)と同じようなタイプの母親。 『春にして』は実子だけど、この作品は養子でしかも5人もいるので、より複雑化している。 更に『娘は娘』(1952年)の親の再婚の要素まで追加される。 人気作品のお得な盛り合わせのように感じた。クリスティー晩年期だからこそできる技。 自分は盛り合わせよりも、1作品ずつの方が濃厚に楽しめるので好きかな。 クリスティーの選ぶベスト10は、今までほぼ★5か★10だったので、この作品も期待していたら意外と普通だった。 クリスティーはこの作品のどういう点が気に入ってたんだろう? ★3.5

Posted by ブクログ

2024/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一族の汚名を雪いだはいいものの、それによって歯車が大きく狂い、様々な苦悩を生んでしまう。 Ordeal by Innocence というタイトルがそれをよく表している。 レイチェルによって「人為的な方法によってつくられた」一家。レイチェル自身は本当の家族になれると信じて疑わなかったのだろう。でも、最後の各人のその後を見るに、やはりそれはうまくいかなかったということだと思う。 慈善事業と家族の在り方、児童虐待の根深さなど昨今の社会問題に通ずるテーマが盛り込まれている。 「そのくらいにしとかないとクリスティに殺されるよ」と多くの読者が思ったことだろう。正義を貫こうとするキャルガリが報われて何より。

Posted by ブクログ

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