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部首のはなし 漢字を解剖する 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2004/07/25 |
JAN | 9784121017550 |
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部首のはなし
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部首のはなし
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3.8
9件のお客様レビュー
阿辻哲次著『部首のはなし : 漢字を解剖する (中公新書)』(中央公論社) 2004.7発行 2020.6.24読了 阿辻哲次氏の著作はこれで二冊目。雑誌連載したものを単行本用に書き直したものらしく、エッセイのようにスラスラ読める。それでいて、漢字にまつわる知識も本格的に学べ...
阿辻哲次著『部首のはなし : 漢字を解剖する (中公新書)』(中央公論社) 2004.7発行 2020.6.24読了 阿辻哲次氏の著作はこれで二冊目。雑誌連載したものを単行本用に書き直したものらしく、エッセイのようにスラスラ読める。それでいて、漢字にまつわる知識も本格的に学べてまさに一石二鳥だった。阿刀田高氏の「知っていますか」シリーズによく似ている。話はそれるが、氏は小説を書かせてもかなりいい線までいけるかもしれない。 さて、「部首のはなし」であるが、まず「一」部からはじまり、「龠」部まで計50部首を取り扱っている。例えば「豕」部には「豚」などの字が収められている。ふつう私たちは「豚」を索引するとき「月」部や「肉」部のへんから探そうとするが、「豕」がもともとはイノシシの象形文字であると知れば、誰もが納得するに違いない。そうすると、「家」は豚小屋を意味するのかと疑問を持つが、「家」は「宀」部に収められている。この場合の「豕」は祭りで神に供えられる犠牲動物としてのブタであり、そんな犠牲を供えて祭りをとりおこなう、先祖の位牌を安置している場所が「家」であった。 また、「北」と「比」は、今でも書き間違えることが多い漢字なのだが、「北」は二人の人間が背を向けあっている形を表し、だから、「背」という字は「北」が「月」(にくづき)から出来ている。方角としての「北」は、人が太陽(南中)の方に向いた時、背中側が北になるからにほかならない。一方、「比」は二人が同じ方向を向いて並んでいる形であり、そこから「並ぶ」という意味が生じ、引いては「比べる」という意味を持つようになった。 このように字源を知れば、書き間違いやすい字でも、なぜそういう形になっているのか理解できて、子どもの漢字学習にも有効であろう。 もっとも、「恭」が現代中国語で大便を意味するなど、「也」が女性性器を象形しているなど、子どもにはあまり教えられない知識も含まれているが。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007464111
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漢字の部首の勉強ため読みました。 部首の成り立ちや中国語の知識などが混ぜ合わせて非常に面白い内容でした。 ちなみにここでてきた。 戴绿帽子 はそのまま訳すと「緑の帽子を被る」だけど、実際は「妻が浮気する、不倫する」という意味が印象的でした。
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漢字が誕生して三千年、漢字の字体はさまざまに変化していった。そのなかで、多くの部首が生まれ、消えていった。所属する部首を移動したり、部首が分からなくなってしまったものも多い。漢字を分解してみると、その合理性と矛盾がはじめて見えてくる。50の部首ごとにたどる楽しい漢字エッセイ。
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