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百鼠
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百鼠

吉田篤弘(著者)

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百鼠

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商品詳細

内容紹介 内容:一角獣. 百鼠. 到来
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2005/01/07
JAN 9784480803849

百鼠

¥605

商品レビュー

3.5

23件のお客様レビュー

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2025/01/03

しっかり吉田ワールドを体感できた。 電球交換士が出てきたりちょっと電氣ホテルとのリンクっぽいところもあってワクワク。 発想のユニークさと独特の言葉のチョイスがとても好きだけど終わりがどれも半端な気がしてちょっと物足りなかった

Posted by ブクログ

2024/11/29

今から約 20年前の吉田さんの世界を訪れた感じがしました。「一角獣」「百鼠」「到来」の三編のうち、「到来」が一番好みでした。 これまで読んできた吉田さんの本の中に出てきた言葉を見つけたりしながらも、つかみどころがない印象を持ちました。またいつか再チャレンジして読もうと思います。...

今から約 20年前の吉田さんの世界を訪れた感じがしました。「一角獣」「百鼠」「到来」の三編のうち、「到来」が一番好みでした。 これまで読んできた吉田さんの本の中に出てきた言葉を見つけたりしながらも、つかみどころがない印象を持ちました。またいつか再チャレンジして読もうと思います。

Posted by ブクログ

2024/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

百鼠 「一角獣」 偶然か必然か拾ってしまった角が付いている古い自転車。これが一角獣。 キーワードは”水面下”でしょうか?主人公のモルト氏とその恋人、理詰めタイプのモルト氏の妹と風来坊の恋人の兄。この四人の水面下での関係がお話のベースです。ストーリーは月並みな気がしますが、小道具の創意が印象的です。卓上灯の作り手である恋人が、家に帰ると一つずつ卓上灯を数えながら点けるシーンや、恋人の兄の小さい頃からお金を貯めていた二十八のクッキーの缶や十一の海苔の缶。それから拾って来て修理した自転車。こういった奇妙なイマジネーションと奇妙な人たちの会話が独特の空間を創っています。 「百鼠」 こちらは奇妙な発想が舞台設定になっています。天上にある世界では、地上の作家の各文書を鼠と呼ばれる職人的な人が紡いでいるというお話。作品は必ず三人称でつづられなけらばならず、一人称に興味を抱く主人公は、それに失敗してしまい。。。風の旦那と雷の旦那に相談に行った主人公の受けたアドバイスは? 静かな世界観は村上春樹氏の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の夢読みという仕事を想起させますが、こちらの鼠はとてもライトで淡々と仕事をしている雰囲気が吉田氏の持ち味かなと思います。 「到来」 こちらはうってかわって小説家の母と主人公の娘、そして中村屋のカレーをこよなく愛する彼氏の中村屋くんの三人の関係のお話。主人公は自分の分身のようなキャラクターや逸話を小説にされることを嫌っていますが、中村屋くんはお母さんをフォローしたりします。こちらも淡々と物語りは進んでいきますし、終わってしまいます。やっぱりこのあっさりしたライトな感じが吉田氏の小説の持ち味なのでしょう。 竹蔵的にはお気に入りの雰囲気でした。この小説の存在を知らしめていただいたましろさんありがとうございました。 竹蔵

Posted by ブクログ