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天使の出現 野口悠紀雄の時間をめぐる冒険
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天使の出現 野口悠紀雄の時間をめぐる冒険

野口悠紀雄(著者)

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天使の出現 野口悠紀雄の時間をめぐる冒険

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞社
発売年月日 2004/11/19
JAN 9784532164881

天使の出現

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2022/01/11
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天使の出現―野口悠紀雄の時間をめぐる冒険 単行本 – 2004/11/1 国歌は「君が代」くらいが安全なのかもしれない 2018年7月31日記述 野口悠紀雄氏による著作。 2004年11月19日第1刷。 日本経済新聞夕刊の連載コラム「あすへの話題」 1週間に1回、半年間にわたって担当する。 2003年6月~12月までの寄稿分をまとめ不足分を記述している。 この本の後に出た本にも登場する話も出ている。 ただ計算式が多く登場する時間の話のあたりは理解できてい(笑) 後半の第二次大戦後まもなくの話については戦後経済史(2015)にも記述があった。 東京大空襲をよくぞ生き延びられたという思いがする。 そして当時のドイツの職業軍人のような義務を遂行する指導者でありたい。 インパール作戦を指揮した牟田口廉也のような人間が多すぎる日本は・・・ それは1990年代の金融危機の時に破綻前に退社し巨額の退職金を受け取った無能な経営者達も第二次大戦時の無責任極まりない指導者達と何一つ変わらないのだ。 印象の残った部分を紹介したい。 経済構造が変わるとき、犠牲がまったくないことはありえない。 誰もがハッピーなまま社会が変わるはずがない。 「痛みを耐えよ」という抽象レベルの訓示にとどまって誰が犠牲になるかを明確にしなければ、構造改革は空念仏に終わる。 犠牲者を決めるのが政治である。 日本経済の本質的な問題は何も解決していない。 金融機関の体力も、新しい技術への適応力のなさも、 国家予算の膨大な赤字も、年金制度が抱える深刻な問題も。 その半面で、将来の日本経済を牽引すべきリーディング・インダストリーは一向に生まれてこない。 事態が深刻で「大改革をしなければ」と人々が考えていた時の方が未来があったのかもしれない。 もっとも恐ろしいのは、人々が現状に満足し、危機感を失うことなのだ。 「このままでも何とかなるだろう。何もしなくとも、明日は来るだろう」と根拠の無い安心感に安住してしまう時、社会はもっとも恐るべき病に蝕まれる。 「ある日目覚めてみたら、世界はすっかり変わっていて、取り残されたのは日本だけ」 ということにならなければよいのだが・・・・ リーマンショックなどの不景気もあったが、結局の所は 野口悠紀雄氏が指摘した時のままのように感じる。 変化したと感じる部分の大半はGoogleやMicrosoft、Amazon、Appleによって起きた点に注意が必要だろう。 取り残されたのは日本だけという部分にはすでにカーシェアリングの部分で発生している。 分野によってはすでに中国の方が日本を圧倒的に凌駕しているにも関わらず現実を直視しない人々も多い。 (ドローン技術もそうだし、製造業でもそうだ) 永遠と有限の違いは、本質的なものである。 われわれは、本質的な意味において「永遠」というものを考えることはできないのである。 すべてが有限であるとすれば、100年も1年も、程度の差でしかない。 われわれがなしうるのは「現在」をよりよく生きることでしかない。 映画「カサブランカ」の中で、主人公リック(ハンフリー・ボガード)がドイツ軍占領下のカサブランカにある自分の酒場で、「ラ・マルセイエーズ」をバンドに演奏させる場面がある。 客がつぎつぎと合唱に加わり、のさばっていたドイツ軍将校たちを圧倒する。 まことに感動的な場面で、この歌が持つ魔力を実感する。 ツヴァイクが「地上に舞い降りてきた不滅の歌」と形容したのは本当にそのとおりなのだ。 旧ソ連国歌と中華人民共和国国歌も、似たような力を持っている。 「ここぞ」」という場面でこういう歌を合唱できる国民を、心からうらやましく思う時もある (リックの酒場のバンドが演奏したのが「君が代」だったらどうだったかと想像してみると差は明らかだ) しかし、冷静に考えれば、国歌がこれほどの力を持つのは、たいへん危険なことでもある。 歌によって気分が高揚したところで扇動されれば、どんなことでも言いなりになってしまいそうな気がする。 国歌は「君が代」くらいが安全なのかもしれない。

Posted by ブクログ