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リーマン博士の大予想 数学の未解決最難問に挑む
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リーマン博士の大予想 数学の未解決最難問に挑む

カールサバー(著者), 南条郁子(訳者), 黒川信重

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 紀伊國屋書店/
発売年月日 2004/12/02
JAN 9784314009737

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3.8

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2021/09/06

ユークリッドのもとで幾何学の本を読み始めた人が最初の命題を教わったとき、ユークリッドにこう尋ねた。 「でも、こんなこと教わって、何の得になるのですか。」 これを聞くとユークリッドは奴隷を呼び言いつけた。 「この方に3ペンスさしあげなさい。教わった以上何かの得にならなければならない...

ユークリッドのもとで幾何学の本を読み始めた人が最初の命題を教わったとき、ユークリッドにこう尋ねた。 「でも、こんなこと教わって、何の得になるのですか。」 これを聞くとユークリッドは奴隷を呼び言いつけた。 「この方に3ペンスさしあげなさい。教わった以上何かの得にならなければならないそうだから。」 数学は役にたつのか。 その他、アインシュタインの相対性理論がリーマン面からヒントを得たことも書かれている。

Posted by ブクログ

2018/10/22

いわゆる「ヒルベルト23の問題」の一つ「リーマン予想」について現代の数学者がどのように取り込んでおり、 解決への糸口がどのあたりまで来ているのかを、問題そのものの解説だけでなくどちらかというと、 解決に携わってきた数学者へのインタビュー、人間関係について重点的に書かれており、 数...

いわゆる「ヒルベルト23の問題」の一つ「リーマン予想」について現代の数学者がどのように取り込んでおり、 解決への糸口がどのあたりまで来ているのかを、問題そのものの解説だけでなくどちらかというと、 解決に携わってきた数学者へのインタビュー、人間関係について重点的に書かれており、 数学者以外の一般の読者にもわかり易く解説してある。 (ただし、数学にあまりにも無関心な人には読み続けることはつらいかもしれない)。 数学には門外漢な私ではあるが、数学関係のお話が好きでいろいろ読んできたが、リーマン予想を主題に取り扱ったものは初めてであった。 一般に有名な数学上の難問というと、やはりフェルマーの最終定理、ゴールドバッハの予想を思い浮かべてしまう。 何しろ証明しようとしている内容が理解しやすい(間違っても証明のことではなく、命題自身が理解しやすいということです)。リーマン予想は微妙な感じ。 理系出身ならば命題自身は何となく理解できるが理系でない人に説明しろといわれると うーんとうなってしまいそうである。 工学系の人間としては、証明よりもリーマン予想が成立するとしたら何が言えるのかの方に興味がわく。 本書にも予想を真と仮定した沢山の論文があり、予想が証明されると直ちに500あまりの定理が新しく加わることになると述べられている。これらの論文の中にはN番目の素数をf(N)であらしたものがあるのだろうか? 本書で特に重点的に書かれている数学者ド・ブランジェの、学会の誰にも相手にされず一人黙々と研究を続けている姿は、まるで晩年のアインシュタインの様であり印象に残る。 久しぶりに数学関係の本を読んだが、面白いですねやはり。

Posted by ブクログ

2014/03/30

「リーマン予想」という数学の難問を覗き穴にして、数学者という不思議な部族の生態を紹介する本。これは数学の本じゃなくて、数学の王国におじゃましたウルルン滞在記とか、そういう感じの「数学者生態観察ドキュメンタリー」だとおもって、お気楽にチャレンジするのが吉。 「リーマン予想」つーの...

「リーマン予想」という数学の難問を覗き穴にして、数学者という不思議な部族の生態を紹介する本。これは数学の本じゃなくて、数学の王国におじゃましたウルルン滞在記とか、そういう感じの「数学者生態観察ドキュメンタリー」だとおもって、お気楽にチャレンジするのが吉。 「リーマン予想」つーのは数学の世界で現在絶賛突貫中の長距離海底トンネルみたいなもん。で、この本、基本はトンネル掘りたちのプロジェクトXなんだけど、テレビ番組と違うのは、まだこのトンネル開通してないってこと。つーか、ほんとに開通するのやら、いつ開通するのか、まるで見通し付かないというありさまで。  それでも自分なりの見当つけて、いろいろ掘ってる変人たちの、横顔がすんごく魅力的に紹介されていくわけですよ。もちろん、掘ってるトンネルがどういう役に立つかとか、どのくらい昔から掘り進んでいるのかとか、そういう説明もちゃんとしてる。でも、とくに数学的な素養なくても、じゅうぶん楽しめるようにできている。    難しい説明もたとえ話を多用して、雰囲気だけはちゃんとわかるように工夫されているし、挿話も豊富。『博士の愛した数式』(小川 洋子/新潮社)のもとネタだろうなぁというエピソードもあり。個人的には、小説の人物よりもずーっと魅力的だった。  どんな人におすすめ、というのはなかなか難しい。「なぜ山に登るのか」と言われて「そこに山が…」と言われても、やっぱわかんないでしょ。でも、この本は、山の魅力、登山に見せられた人の情熱を、懸命に引き寄せてレポートしている。個人的にはとても愛すべき本。

Posted by ブクログ

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