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無人島 1969-1974
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無人島 1969-1974

ジル・ドゥルーズ(著者), 稲村真実(訳者), 小泉義之(訳者), 笹田恭史(訳者), 杉村昌昭(訳者), 鈴木創士(訳者)

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無人島 1969-1974

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社/
発売年月日 2003/06/30
JAN 9784309242903

無人島 1969-1974

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2008/09/21

精神医学は長いあいだ、収容所と裁判所との二重の関係のなかで、理性、権威、権利の名のもとで語る規範的な規律であった。次に精神分析が解釈的規範としてやってきた。内部での狂気、倒錯、神経症、「エスが言いたいこと」が追及された。われわれは今日、新たな機能主義の権利を要求する。つまりもはや...

精神医学は長いあいだ、収容所と裁判所との二重の関係のなかで、理性、権威、権利の名のもとで語る規範的な規律であった。次に精神分析が解釈的規範としてやってきた。内部での狂気、倒錯、神経症、「エスが言いたいこと」が追及された。われわれは今日、新たな機能主義の権利を要求する。つまりもはやエスが言わんとすることではなく、どのようにエスが作動し、エスが機能しているかということである。あたかも欲望が何も言わないのではなく、大きな社会的機械や技術的機械との特殊な関係のなかでつねに、小さな機械の組合せ、欲望機械であったかのように。君の中の君の欲望機械とは何か。難解で美しいテキストの中で、マルクスは、単に人間の二つの性、男性と女性との関係としてだけではなく、「人間の性と非人間の生との」関係として、人間の性関係について考える必要性を喚起していた。彼はあきらかに動物を考慮していたのではなく、人間の性的関係のなかにある非-人間的なものについて考えていたのである。すなわちそれは欲望機械である。おそらく精神分析は、その幻想や夢の概念の中にまでそれを性的関係の擬人化観念のままにとどまらせていた。 現実のマゾヒスト機械(現実のパラノイア機械、スキゾフレニー機械などもまた存在するのだ)を示しているピエール・ベニシュウのそれのような模範的な研究は、人間におけるそのような機能主義の、あるいは分析の、そして「非人間的な性」の道をつくっている。(『無人島1969-1974―「君のなかの君の『欲望装置』とはなにか」』p209)

Posted by ブクログ

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