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神話と日本人の心
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神話と日本人の心

河合隼雄(著者)

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神話と日本人の心

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2003/07/22
JAN 9784000233828

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商品レビュー

4.4

12件のお客様レビュー

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2026/06/30

古事記はこれまで何度となく読んでおり、天之御中主尊や月読尊はどのような役割があるのかと不思議に思っていた。無為を中心としたトライアッドが繰り返されているという本書の分析は、なるほど的を射ていると思う。この中空構造は現在の天皇にも通じるところがあり、神話はその民族の精神の礎であると...

古事記はこれまで何度となく読んでおり、天之御中主尊や月読尊はどのような役割があるのかと不思議に思っていた。無為を中心としたトライアッドが繰り返されているという本書の分析は、なるほど的を射ていると思う。この中空構造は現在の天皇にも通じるところがあり、神話はその民族の精神の礎であるということが腹に落ちた。そしてヒルコが流された理由。この大胆な説は非常に面白い。

Posted by ブクログ

2026/06/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本の神話は大母神イザナミが国土も含めて、ほとんどすべてのものを生み出したが、三貴子は父親のイザナキから生まれた。極端な母性の優位性を、父性の強調によってバランスをとる。そして、イザナキの後継者は女性のアマテラスである。このようなバランスの取り方が日本神話の特徴となる。イザナキはイザナミの姿を見て、「見畏みて」逃げたという。ここに示された「畏む」態度は、単に恐ろしい怖いという以上の感情を含んでいた。母なるものに対する畏怖の念と、ともかくそこには留まっていられない、という感情だ。正あるものは死の世界にはいられない生死の分離。そうすると有名なニニギは醜女のイワナガヒメも「身畏み」て親に返す行為も意味があることになる。神の末裔である天皇と人間の寿命と同じものとしたのだ。有限の命と無限の命の分離。すべてーなる存在として未分化であったものが、二つに分離し区別される。自分の手の届かない側の存在を認めつつ、それに対して「畏む」態度をもつ。つまり己を超えた存在を「カミ」と感じるのである。正直にいうと、彼らは恐ろしい、不快に感じるから逃げたのだと思っていた。穢れたものを見たため見ることを避けたと。黄泉比良坂の岩が生者と死者を隔てる境界であることは知っていたが、その前に分離という背景があるとは考えたことがなかった。

Posted by ブクログ

2026/04/26

日本神話に触れてみて、日本人の心の奥にあるものが、なんとなく見えてきた気がします。 私たち日本人は、白黒はっきりさせるよりも、どこか曖昧なままを受け入れたり、対立するよりも調和を大切にしたりする傾向が強いような気がしていました。 そういう感覚は、日々の何気ない場面にも、自然と...

日本神話に触れてみて、日本人の心の奥にあるものが、なんとなく見えてきた気がします。 私たち日本人は、白黒はっきりさせるよりも、どこか曖昧なままを受け入れたり、対立するよりも調和を大切にしたりする傾向が強いような気がしていました。 そういう感覚は、日々の何気ない場面にも、自然と表れているように思います。 本書を読んで、その背景には、強い中心がすべてを決めるのではなく、中心は無為の方が良い、という日本独特の世界観があったからだということを知りました。 無為や曖昧さには、これまでどこか頼りなさや弱さのようなイメージを持っていましたが、それは決してネガティブなものではなく、違いをそのまま受け入れ、ぶつかりすぎずに共に在るための、方策なのだと思います。 そう考えると、日本に生まれて、日本人として生きていることが、誇らしく、心地よく感じられてきました。 4.4

Posted by ブクログ

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