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断作戦 戦争文学三部作 1 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 2003/02/06 |
JAN | 9784167291044 |
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
太平洋戦争・雲南騰越(とうえつ)玉砕戦から生還した二名の元兵士が、戦後に自身の戦争体験を記録に残そうとする。小説は二人が交互に戦時を回顧する形式である。あとがきによると実話ベースのようだ。 回顧録を追う、という形式がポイントで、本作は時を経て戦争の激烈な経験がどのように人間の中...
太平洋戦争・雲南騰越(とうえつ)玉砕戦から生還した二名の元兵士が、戦後に自身の戦争体験を記録に残そうとする。小説は二人が交互に戦時を回顧する形式である。あとがきによると実話ベースのようだ。 回顧録を追う、という形式がポイントで、本作は時を経て戦争の激烈な経験がどのように人間の中で咀嚼され、忘却されていくのかという点がひとつのテーマになっている。 二人は回顧録を執筆するさなかに、自分が決定的だと感じていた経験の記憶が、失われていることに驚く。そのこと自身が死んだ戦友に対して薄情なのではないかと、罪の意識に襲われる。その葛藤が生々しく重みがある。 生存者が数千人に一人という玉砕戦を生き延びた存在として、記憶を遺族に伝えることに使命を抱きつつ、記憶が失われていくこと。ある意味では人間の標準機能であるが、忘却は救いにもなり、傷つけることにもなる。 また、すべてをありのままに伝えれば良いわけではないというジレンマ(怨恨で小隊長から撃たれた中隊長の最期は、そのまま遺族に伝えるには忍びない)も感じつつ、もと兵士二人は回顧録を完成に近づけていくが、エンディングで、記憶の伝道者としての使命は、思わぬ揺さぶりを受けることになる。 こういう良書が、手に取りやすい文庫の形で残されているということは、素直に感謝したい。
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戦後、戦場体験を冊子にして戦死者の遺族に配る。重宝される一方で、微妙に喜ばれないことも。各人の戦争体験が戦後の生活によって、想起すべきか否かを分けているように思われた。戦争があったから今をありがたいと感じる心象と、戦争さえなかりせばという心象は戦後の生活のクオリティに左右されてい...
戦後、戦場体験を冊子にして戦死者の遺族に配る。重宝される一方で、微妙に喜ばれないことも。各人の戦争体験が戦後の生活によって、想起すべきか否かを分けているように思われた。戦争があったから今をありがたいと感じる心象と、戦争さえなかりせばという心象は戦後の生活のクオリティに左右されているはずだ。結構見落としがちだが、戦争を振り返る心情は即物的なのだ。 皇居などをめぐる東京見物の最後のシーン、百貨店のにぎわいが平和の象徴であることを知った。戦後と百貨店は、大衆化、大量消費、レジャー、豊かさを象徴しているのは体感するが、これからはそれらに加えて平和もリストアップしておく。
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作者が一兵卒として参加し、奇跡的に生き残ったビルマ(ミャンマー)での過酷な戦いの実相と、生き残った人々の日々を描いた戦争三部作。 第一部は、龍兵団2600名中、生き延びたのはわずか30人の騰越守備隊の玉砕を描く。
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