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登山不適格者 生活人新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会/ |
発売年月日 | 2003/06/07 |
JAN | 9784140880722 |
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商品レビュー
3.4
11件のお客様レビュー
中高年の登山ブームに警鐘を鳴らす本。 著者は NHK の中高年登山講座の講師で登山家。 昨今の登山ブームで山が賑わっているが、散歩やハイキング気分で参加している人も多い。 たとえ低い山や優しいコースであっても、山を甘く見てはいけない。モラルを守り、装備や準備を怠りなく行なって登山...
中高年の登山ブームに警鐘を鳴らす本。 著者は NHK の中高年登山講座の講師で登山家。 昨今の登山ブームで山が賑わっているが、散歩やハイキング気分で参加している人も多い。 たとえ低い山や優しいコースであっても、山を甘く見てはいけない。モラルを守り、装備や準備を怠りなく行なって登山することが大切と説く。 そのためのノウハウ、意識の持ち方、気象の把握、装備や食料、登山計画、山小屋の使い方、健康管理や危機管理など、自身の経験を踏まえて紹介する。 この本は約20年前に刊行されたものだが、現在も中高年の登山ブームは続いている。 装備品や道具、電子機器の発達により、以前より山が身近に感じられるようになった。しかし中高年の遭難のニュースは後を絶たない。この本が刊行された当時より装備も進歩して、スマホやGPSが使えるようになった安心感で油断もあるのだろう。 また百名山ブームで、目標達成を急ぐあまり無理をしているのかもしれない。 自分の身は自分で守る。 他人に迷惑をかけないと言う基本的な所から見つめ直す必要がありそうだ。 そのためにもこの本を読む価値はあると思う。 自分は登山はしないけれど、今後、山に登りたくなったら再読したいと思う。
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まだうっとうしい梅雨は明けない。 つい先日、富山に出張したおり、人影まばらな夜の駅のホームに降り立つと同時にくしゃみが出た。冷んやりした空気に刺激されたのか、それとも誰かが良からぬ噂をしているのか…どうも今年の冷夏は疑う余地がなさそうだ。 車窓から青く伸びた稲の穂先を眺めながらの...
まだうっとうしい梅雨は明けない。 つい先日、富山に出張したおり、人影まばらな夜の駅のホームに降り立つと同時にくしゃみが出た。冷んやりした空気に刺激されたのか、それとも誰かが良からぬ噂をしているのか…どうも今年の冷夏は疑う余地がなさそうだ。 車窓から青く伸びた稲の穂先を眺めながらの帰途、岩崎元郎の「登山不適格者」(NHK出版)の頁をめくった。勝手な偏見に違いないが、僕にとっての著者の像は、登山を商業主義の世界に変えてしまった張本人ともいうべき印象が強く、どうにも好きになれなかった。 …が、どうしても認めないわけにはいかないものがある。それは著者の卓越した文章力。「登山不適格者」は昨今にない“名著”である。世のふがいない登山者を内外からずばりと“斬った”その勇気に拍手を送りたい。登山者であると自負する読者は「えい、やー!」と“斬られ”ないように。ちなみに少し長いが以下の引用を読んで“斬られて”しまった人は「登山不適格者」の称号を与えようではないか。いやー、痛快、痛快。 ―山の会というのは、山好きな人たちで構成されているとはいえ、自分たちが登ることを最大の目的にしている団体なのである。登山スクールではない。知識や技術を教わることを目的に入会しようとするのは大きな間違いだ。 体力のない人、技術のない人は、申し訳ないが足手まといでしかない。経験豊かなベテランは、リーダーにはなってくれても、ガイド役を引き受けたわけではない。うまく頼み込めば、一日ぐらいはゲレンデに同行してくれて、ロッククライミングの手ほどきをしてくれるかもしれない。が、それは山の会の先輩としての義務感であり、山仲間への友情から生まれた厚意なのだ。山の会の仲間は決してインストラクターではない。 自分の体力は自分で鍛えよう、自分の技術は自分で磨こう―。これが山の会の基本である。この認識に立っていなければ、山の会とのいい関係が築けるはずがない。(中略)また、入会した組織で、ペースや志向の合う仲間と出会えないようなときは、ムリして会にとどまらずに、別の集団を探すべきだ。その方が、自分自身にとっても、山の会にとっても、結果的には得策なのだから。
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自分の山行を振り返るきっかけとなる1冊。 なるべく美しい自然を保ちつつ、安全で快適な山行を目指すのには必読。2020年も変わらない。
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