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フッサールの現象学的還元 1980年代から『イデーン1』まで
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フッサールの現象学的還元 1980年代から『イデーン1』まで

堀栄造(著者)

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フッサールの現象学的還元 1980年代から『イデーン1』まで

定価 ¥5,940

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 晃洋書房/
発売年月日 2003/02/20
JAN 9784771014091

フッサールの現象学的還元

¥3,520

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2022/02/19

フッサールの最初期の思想から『イデーンI』までの議論を対象に、「現象学的還元」の方法論的な意義について考察している本です。 ブレンターノのもとで哲学を学んだフッサールは、『算術の哲学』においてブレンターノの記述心理学に近い立場に立っていましたが、その後『論理学研究』を刊行し、心...

フッサールの最初期の思想から『イデーンI』までの議論を対象に、「現象学的還元」の方法論的な意義について考察している本です。 ブレンターノのもとで哲学を学んだフッサールは、『算術の哲学』においてブレンターノの記述心理学に近い立場に立っていましたが、その後『論理学研究』を刊行し、心理学主義からの脱却を図ることになります。著者は、こうしたフッサールの企図を、「心理学からイデア学へ」と表現しています。 しかし、このときのフッサールは、いまだ「還元」についての深い洞察にいたっておらず、「内的意識」という実在的な次元に立脚していました。その後の彼の思想の変遷は、「実在的次元からの脱却」へと向かっていきます。とりわけ著者は、フッサールの「空想」についての議論に焦点をあてて、「現象学的還元」によって果たされることになる「実在的次元からの脱却」が、具体的にはどのような操作なのかということを解明しようと試みています。 こうした議論を経て著者は、現象学的還元によってもたらされる純粋意識の中立性を、「脱現実科的現実」として性格づけることができると論じています。また、こうした超越論的現象学の立場が、実在的次元における心理を分析の対象とする形相的心理学(現象学的心理学)に対してどのような関係にあるのかということを明らかにしています。 「空想」における反省に焦点をあてるという本書の議論は、やや特殊な視角からの考察にも思えますが、「現象学的還元」の方法論的意義を学ぶために有益な内容であるように思います。

Posted by ブクログ

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