- 中古
- 書籍
- 文庫
大阪の宿 講談社文芸文庫
定価 ¥1,320
1,210円 定価より110円(8%)おトク
獲得ポイント11P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 2003/08/10 |
JAN | 9784061983427 |
- 書籍
- 文庫
大阪の宿
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
大阪の宿
¥1,210
在庫なし
商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
水上瀧太郎は三田文学の重要人物の一人である。明治生命に勤務の傍ら小説を発表してきたマルチ人間のはしりみたいな人物だ。 この小説の舞台は土佐堀川沿いの下宿旅館「酔月」。水上が実際に大阪勤務のときに逗留した大阪市西区土佐堀通にあった2軒目の下宿「照月旅館」がモデルになっている。 ...
水上瀧太郎は三田文学の重要人物の一人である。明治生命に勤務の傍ら小説を発表してきたマルチ人間のはしりみたいな人物だ。 この小説の舞台は土佐堀川沿いの下宿旅館「酔月」。水上が実際に大阪勤務のときに逗留した大阪市西区土佐堀通にあった2軒目の下宿「照月旅館」がモデルになっている。 「大阪の宿」は大阪に本社があったプラトン社の雑誌「女性」に大正14年から15年にかけて9回分で連載された。 ここに描かれている大阪はまさに大阪の異邦人である水上の目から見た当時の大阪の姿である。本作品の姉妹小説として位置付けてもいい「大阪」に比べてこちらの小説で描かれている大阪はいくらか好意的に映る。これは先に書かれた「大阪」のときよりも水上の中で大阪という町に対して心情的な変化があったといわれている。 保険会社に勤めながら小説を書く青年期の水上に、かの地大阪でいかなるロマンスがあったのかを想像するだけでもこの小説は楽しい。
Posted by