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新聞は生き残れるか 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2003/04/18 |
JAN | 9784004308331 |
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新聞は生き残れるか
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
朝日新聞OBが新聞…
朝日新聞OBが新聞の未来を憂い、これまでの歴史を振り返りながら、生き残るための方策を模索する。
文庫OFF
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※このレビューにはネタバレを含みます
◆新聞社の経営陣にいた著者が開陳する、新聞・取材・報道の問題点と、これを克服するための未来への羅針盤◆ 2003年刊行。 著者は朝日新聞社顧問(同社元代取専務)。 著者は言う。「新聞の強みは、情報だ。コンテンツだ。伝統と信用をもとに総力をあげて集めた情報、これこそが新聞の最大・最高の財産だと。」 それはそうかもしれない。 しかしそれでは足りない。その深堀り、取材対象・情報の裏面、その情報の是非如何とその理由まで踏み込めているか。ここが問われなければならない。 とはいえ、現実は心もとない。つまり、取材対象とその裏面に肉薄できていない典型が記者クラブなのだなと(勿論、記者クラブで開示されるあらゆる情報にかような肉薄をすべきだと言っているわけではない。その取捨選択も力量の一)。 また、是非判断が狂っていた例としては、財務省トップが、従前から(恐らくは)繰り返してきたであろう、女性記者へのセクハラの事実。 当然、これらは女性担当を貼り付けていた各報道機関の把握下にある情報だったろう。現にこれに即応する覆面証言も雑誌などでは露わになってきているが、権力を笠に着て、立場の弱い人間の嫌悪する行為をする人物、私的利益=性的満足のために、国の情報を売る可能性のある人物が事務次官を務めていていいのか、という至極当然の問題意識が、報道機関の側に欠落していたとしか思えない。 ところで、報道機関の姿勢とその質の低下の一例が本書に挙げられている。 それは、NHK(おそらく政治部所属かつ首相番)が、当時の森首相に対して、報道機関による記者会見の乗り切り方を指南していた疑惑。 あるいは、また、記者クラブの弊害として、防衛庁(当時)が情報開示請求をしてきた人物の身元調査をしていた事実。 このスクープ記者による質問を他の報道機関記者が遮り、殊もあろうに取材先の大臣に援護射撃を。また防衛庁広報からの詰問を助長。といった、流石に恥ずかしくないのかなぁと思うことが衒いなくなされる状況に…。まぁ、T新聞のM記者も同様の悩みがあるのだろうなとも思うけれど… とはいえ、正直、本書は新聞社のお偉いさんが執筆した書である。 そのためか否か、あるいは年令によるは発想の貧困さにあるかは不明だが、新聞・週刊誌・月刊誌の連続性、記事と動画配信のコラボ。記事の不明な用語・背景事情を説明する部分(例えば自社クラウドや過去記事アーカイブス)へのアクセスといった、情報の拡張性と連続性については、本書の中では殆ど考慮されていない。 単体では情報量に限界ある紙ベースの新聞の価値は、今や広範囲の一覧性しか存しない中、情報のハブステーション化しか活路はないはず。 が、出てきた答えが、少数者による情報発表を望む同好の士(専門家)の発表媒体になるというのでは余りにも悲しい。
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『≪アサヒル≫とかいう朝なのか昼なのかよくわからない流行語を生んだ新聞社の長老が書いた、新聞擁護の本。 著者の危機感がひしひしと伝わってきて哀愁を感じさせる。 ・テレビ業界の成長→新聞の必要性の減少 ・インターネットの伸長→新聞からネットへの移行 というのが中心に据えられている点は一般的な言説とさほど違いはなかったが、やはり長年新聞に携わってきた人間ならではの視点や知識もちりばめられており、一読の価値はあるだろう。 これは著者独自の意見なのか一般的なものなのかわからないが、 権力vs市民の構図の中で、当初は市民側の存在だったマスコミがいつの間にか≪第四の権力≫などとして権力の代表とみなされるようになった というような主張がなされていて興味深く読んだ。 もっとも、この「市民」という言葉も、大多数の国民の意見といわゆる「市民」団体の意見にかなりのかい離がある現実をみると、かなりあいまいな表現であるように思われるが。 筆者の危機感に報いるためにも、ここは星5つで。 』
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