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経済学をめぐる巨匠たち 経済思想ゼミナール Kei BOOKS
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ダイヤモンド社 |
| 発売年月日 | 2004/01/08 |
| JAN | 9784478210451 |
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経済学をめぐる巨匠たち
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商品レビュー
4.3
11件のお客様レビュー
今回再読したけど、20年以上前の本なので流石に古くなった箇所が見られる。が、それだけ学問が進化している証拠でもある。 経済学を知る上で得られるものは多いと思うので、一読お勧めです。
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遅まきながら(だいぶ)、小室直樹にハマった一年だった。本作も分かりやすい。それを噛み締めながら読んだが、分かりやすさは、著者がパロール的な語り口だからではないか。つまり、二度も三度も反復しながら、言い換えたり、纏めたり、時に二項対立を示しながら単純化して示す。この分かりやすさのた...
遅まきながら(だいぶ)、小室直樹にハマった一年だった。本作も分かりやすい。それを噛み締めながら読んだが、分かりやすさは、著者がパロール的な語り口だからではないか。つまり、二度も三度も反復しながら、言い換えたり、纏めたり、時に二項対立を示しながら単純化して示す。この分かりやすさのための工夫が、理解を促し、理解できるから面白く、読者を置き去りにしない好循環となる。幅広い読者は求めない、単に意識できていない、あるいは、より高度な領域で議論するために敢えて敷衍しないという語り手とは一線を画す。無論、単純化不可能だったり、そうすべきではない論説が存在する事も理解するが。 二項対立だが、例えば、アダムスミスの絶対優位説に対して、リカードの比較優位説。これは、タイピング得意な弁護士と、それより劣るただのタイピストがいたとして、弁護士がタイピングもしてタイピスト不要とするのが絶対優位説。弁護士の本業の方が儲かるなら、タイピングは人に任せるよね、というのが比較優位説。生産性が他国より劣るとしても輸出品として成立するのは、比較優位説の方が前提として正しい場合が多いから。 他にも、供給によって需要が決まるとする古典派。需要によって供給が決まるとするのはケインズ学派、という対立軸など。古典派のいう供給起点の考え方は失業を考慮できていないし、ケインズも万全ではなかった。ケインズ理論の落とし穴は「インフレ」。また、公共投資に伴う資金需要増が利子率の上昇を招き、それが民間の設備投資意欲を削ぐクラウディング・アウト(締め出し)。また、ハーベイロードの前提が成立すること。公共投資の中抜きするような不公正で無能、汚職ばかりしている国ではケインズ政策は作動しない。ケインズ政策の話は、財政赤字の許容度の違いはあるが、MMTの議論に似ている。 アダムスミスとケインズを対比した話だけではなく、マルクスやシュンペーター、マックスヴェーバーの話なども面白い。 ー 資本主義には必ず失業が出る、と指摘していたのはマルクスだけである。だが、既に先駆したマルクス、マルキストの言に耳を貸す者はなく、革命も起きなかった。代わりに台頭したのがファシズム(全体主義)である。当時のドイツ、イタリア、そしてオーストリアといった革命が起きてもおかしくない状況の中で、人々は革命ではなくファシズムを選んだ。労働価値説における「マルクスの限界」は、単に経済学の舞台におけるマルクスの評価を左右したに止まらず、歴史の風向きを変えるほどに大きな意味を持っていたのである。 ー マックス・ヴェーバーの最大の功績は、資本主義の本質と萌芽の過程を歴史的、根本的に分析・解明した処にある。ヴェーバーはこう結論した。近代資本主義を生み出す媒体となったのは、他でもない「資本主義の精神」である、と。既に述べた通り、資本主義の精神とは、①労働そのものを目的とし、救済の手段として尊重する精神、②目的合理的な精神、③利子・利潤を倫理的に正当化する精神、である。こうした資本主義の精神は、懐を豊かにしたいと思う人々の食欲さや営利主義から生まれた訳ではない。「資本主義」は利潤追求の営みだが「資本主義の精神」は、利潤追求をとことん敵視したプロテスタンティズムー 中でも特に厳格なカルヴァン派の反営利的倫理観に依って、意図せずして生み出され、育まれたのである。プロテスタンティズムは宗教を合理化し、人々を呪術・魔術から解放した。この「魔術からの解放」こそ、資本主義の精神にとって不可々なものだとヴェーバーは指摘する。 この一冊で経済学が俯瞰できる。
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大変面白い本だった!経済学の素人であるわしでさえ理解することができた非常にわかりやすい本である。小室先生に脱帽!
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