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みんな山が大好きだった 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2003/05/25 |
JAN | 9784122042124 |
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みんな山が大好きだった
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商品レビュー
3.8
27件のお客様レビュー
まさしくアルピニストへの鎮魂歌というような作品です。 私は純インドア人間なので、山に赴き危険をおかす気持ちはちょっと理解できないのですが、下界での生活は整えられすぎていて満足出来ない、死と隣り合わせにあってこそ生の実感があるというような感覚は頭では理解出来る。 ある意味自分に正直...
まさしくアルピニストへの鎮魂歌というような作品です。 私は純インドア人間なので、山に赴き危険をおかす気持ちはちょっと理解できないのですが、下界での生活は整えられすぎていて満足出来ない、死と隣り合わせにあってこそ生の実感があるというような感覚は頭では理解出来る。 ある意味自分に正直な生き様と言えるかと思う。 山際さんの人間という生き物への目線が好きです。
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タイトルは「みんな山が好きだった」だけれど、 山が好きとかそんな生易しいものじゃない。 普通の生活には馴染めず、 山に登らずにはいられない者たち。 「山男たちの死に方 ~雪煙の彼方に何があるか~」 元のタイトルの方が、 この本の壮絶な内容をよく表している。 山に生き、山で死んだ武...
タイトルは「みんな山が好きだった」だけれど、 山が好きとかそんな生易しいものじゃない。 普通の生活には馴染めず、 山に登らずにはいられない者たち。 「山男たちの死に方 ~雪煙の彼方に何があるか~」 元のタイトルの方が、 この本の壮絶な内容をよく表している。 山に生き、山で死んだ武骨な男たちの記録だ。 山際淳司は穏やかでスマート、 都会的で洗練された印象がある。 でもこの人の根底には、 間違いなく泥臭く煮えたぎる激情がある。 爽やかな外見の下で、マグマが渦巻いている。 危険が排除され快適で安全、 そんな生活へのアンチテーゼがこの本にはある。 この本が書かれた1995年から四半世紀、 世の中はさらに便利になり、 危険なもの鋭利なものは 丁寧に取り除かれようとしている。 人と人との間は滑らかに保たれ、 穏やかな交流がもてはやされる。 この文庫のあとがきを書く予定の中で、 山際淳司は逝ったそうだ。 だからあとがきを奥さんが書いている。 まえがきで山際淳司は 幸福な死に方について述べている。 最後まで書き続けた彼の死は、 幸福の中にあったと思いたい。
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山に憑かれ山に倒れたアルピニストたちを描く。山際淳司が闘病中に執筆した遺作。 単に登山の本かと思い深く考えず読む。思いのほかシリアスな内容。 究極の正にデスマッチ。困難な条件での登山を繰り返し命を落とした登山家ラアルピニストたちの壮絶な人生。 スポーツノンフィクションの名手...
山に憑かれ山に倒れたアルピニストたちを描く。山際淳司が闘病中に執筆した遺作。 単に登山の本かと思い深く考えず読む。思いのほかシリアスな内容。 究極の正にデスマッチ。困難な条件での登山を繰り返し命を落とした登山家ラアルピニストたちの壮絶な人生。 スポーツノンフィクションの名手だけに、「登山」という体を使う行動についての深い洞察が素晴らしい。 筆者が46歳で病死したこともあり、人生について深く考えさせられる。平凡に生きるだけが人生ではない。
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