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東京湾景
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吉田修一(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 2003/10/15
JAN 9784104628018

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商品レビュー

3.4

89件のお客様レビュー

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2010/01/09

ドラマ化されていますが、別物として読む方が良いかも。

出会い系サイトで出会ったふたりの、冷静さと恋情のバランス。ふたりの想い、危うい均衡を保った空気が伝わってくる淡々とした文章。ドラマ化されていますが、別物として読む方が良いかも。

zxc

2024/08/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

品川埠頭でフォークリフトの運転をする亮介は、出会い系サイトで涼子と出会う。涼子は偽名で、品川埠頭の反対側で働くキャリアウーマンの美緒であった。本当の名前も告げずに亮介との身体の付き合いに溺れていく美緒。 やがて偽名であることを、亮介の元彼女の真里にばらされてしまう。 美緒は「愛」など、ドラマや小説の中だけの話だと思い込んでいた。しかし、偽亮介の想いに打たれて、亮介と真摯に向き合おうとする。また亮介も火傷をするほどの傷を負った初恋から、新しい関係に踏み出していくことを恐れていたが、きちんと過去を美緒に告げ、前を向こうとする。 亮介は美緒と東京湾を挟みながら電話で、美緒に想いを伝える。 「もし、俺が、今、ここから飛び込んで、東京湾を泳いで渡って、美緒のところまで行ったら、俺のことずっと好きでいてくれる?」 頷く美緒。 もう、2人には立場や距離も関係ない。 東京湾を舞台にして、お台場や品川埠頭の情景が浮かぶ絵的にも美しい恋愛小説です。

Posted by ブクログ

2024/05/19

久しぶりに吉田修一さんの小説を読んだ。もう20年以上も前の小説なので、当時の携帯電話に懐かしさも感じながら総じて楽しく読めた。 吉田さん自身が水泳をされているからだろうか、人間の裸の肌の描写が繊細で、カーテンを締め切った部屋で男女が体を重ねているシーンなど、空気の質感や匂いまで感...

久しぶりに吉田修一さんの小説を読んだ。もう20年以上も前の小説なので、当時の携帯電話に懐かしさも感じながら総じて楽しく読めた。 吉田さん自身が水泳をされているからだろうか、人間の裸の肌の描写が繊細で、カーテンを締め切った部屋で男女が体を重ねているシーンなど、空気の質感や匂いまで感じられるほどリアルでドキっとする瞬間がある。

Posted by ブクログ

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