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イスラーム生誕 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社/ |
発売年月日 | 2003/06/25 |
JAN | 9784122042230 |
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イスラーム生誕
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商品レビュー
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11件のお客様レビュー
この作品はイスラーム教とはそもそも何なのかということを幅広い視点から見ていく名著です。 伝統的な部族社会が強固であったアラブにおいて、ムハンマドがいかに革新的なことを行ったかがわかります そして過酷な自然環境や戦闘が日常茶飯事だった生活。それらがいかにアラブの人たちのメンタリティ...
この作品はイスラーム教とはそもそも何なのかということを幅広い視点から見ていく名著です。 伝統的な部族社会が強固であったアラブにおいて、ムハンマドがいかに革新的なことを行ったかがわかります そして過酷な自然環境や戦闘が日常茶飯事だった生活。それらがいかにアラブの人たちのメンタリティーを形成していたのかも知ることができます
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本書で示されていたクルアーンの節の箇所と、実際のクルアーンの一説の箇所が一致していなかったのが気になったが、本当に面白かった!ムスリムの内的状況の分析と、それの表現がとても分かりやすくて素晴らしかったし、イスラームで使われている、アスラマ、タクワ、ジャーヒリーヤなどの言葉がジャーヒリーヤ時代にも使われていて、それがイスラムのどのような違いで使われていたのか知ったのも面白かった。アッラーはジャーヒリーヤ時代にも存在していた神様で、その時代の、それぞれの部族の神々をいわゆる統括するような、最高神のような存在であった。日々の小さなお願い事などは、アッラーの下の部族の中で信仰されている神様に祈るが、命の危機など、重大なときにアラブのベドウィンたちはアッラーに祈っていたみたい。 5行のうちの一つであるイスラームのハッジの巡礼も、ジャーヒリーヤ時代にも存在していて、巡礼月になると、全ての部族がカアバ神殿へ集まっていたそう。当時は、そこにそれぞれの部族の神々が集結していて、巡礼月になると周辺の諸部族が集まり、祈りを捧げ、その時は、普段の戦いも禁止された。そして、人々が集まることによって、メッカはその時も一大商業都市だった。 そしてイスラムが広がる当初、メディナでは、ユダヤ教徒でもありキリスト教徒でもある、または、ユダヤ教徒でもなくキリスト教徒でもない、純正な何も歪曲のないイブラヒームの宗教を辛抱する人もいた。ムハンマドは、このイブラヒームの教え完全なる一神の復活を望んでいた。
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イスラムへの情熱が窺える一冊。 セム的一神教がどのようにしてアラビア民族に浸透していったかを説く。40歳のとき初めて啓示をうけた、預言者ムハンマドは当初はセム的一神教であるユダヤ教・キリスト教に友好的な態度だったとは知らなかった(当初はエルサレムの方向に礼拝しようとしていたんだとか)。しかし神学的理由から、どちらの宗教にも反発にあいイスラムとして独立を歩むようになった。アラビア内部では血統意識や個人意識が強く、多神教であるジャーヒリーヤから反発にあった。元々メディナではユダヤ色が強かったし、周辺はキリスト教文明圏ということもあり、ジャーヒリーヤの伝統である詩歌には唯一神教的な素地が既に存在していた。多神教でありながら沙漠の古い神”アッラー”が天と地の創造主であることを既に信じており、またアッラーの言語用法の変質(部族神 → 唯一神)からジャーヒリーヤはイスラームに染まっていく。イスラムは新しい宗教ではなく、古い宗教であること(アブラハムが永遠の宗教理念の創始者=史上初のムスリム)を主張した。
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