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対話としての読書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 判例タイムズ社/ |
発売年月日 | 2003/05/26 |
JAN | 9784891861018 |
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対話としての読書
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商品レビュー
5
2件のお客様レビュー
今日では非科学的と言われる精神分析関連の記述があるのを差し引いても、いい本。 本好きのための深いエッセイ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
”戦後のエッセイにおける太宰の言葉(一九四六年『返事』、一九四八年『かくめい』『如是我聞』)は、切れ切れで短く、挑発的で、不遜で、ぶっきらぼうである。彼は、もはや、そうした文章において、装飾や儀礼としてのレトリックを用いるのが面倒になっている。言いたいことの核心だけを言えばそれでいいし、それ以外の言い方をする余裕もないと言わんばかりなのだ。” ”「問題」の本質に手を付けることがタブーとされ、それを回避し続けることが正当なやり方とされている、社会や国民性のそんな「体質」こそが、根本的な「問題」なのだ。つまり、洗練された市民社会における議論や問題解決のあり方から遠いのではないかということである。” ”長い伝統の蓄積とこれだけの物的、人的資源がありながら、なぜ、もっと風通しのよい、気持ちのよい社会がつくれないのだろうかということである。” ”太宰の戦後のエッセイは、たとえばそうした問題を直接的に取り扱っているのであって、文学的韜晦とはおよそ無縁のものである。そうしたストレートなメッセージとして読まれてよいと思う。” ”その言葉に含まれた毒を中和しているのは、批判の姿勢の真摯さであろう。少なくとも、「〔せめて〕私を憎み、考えよ」という彼の言葉の誠意を疑う必要はないと私は思う。こうした言葉は、事実に裏付けられた確信と事象の本質を見抜く直感がなくては書けないものだからである。”
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