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コルテス征略誌 「アステカ王国」の滅亡 講談社学術文庫1581
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コルテス征略誌 「アステカ王国」の滅亡 講談社学術文庫1581

モーリス・コリス(著者), 金森誠也(訳者)

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コルテス征略誌 「アステカ王国」の滅亡 講談社学術文庫1581

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2003/01/10
JAN 9784061595811

コルテス征略誌

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商品レビュー

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2018/02/12

スペインのコルテスとメキシコ(アステカ)のモンテースマの両者に焦点を当てた、客観的に書かれた秀逸な歴史書です。 南米諸国は神権政治が強力に根付いており、それに伴う文化として生贄の儀式と人肉食が当然のように行われていました。 その印象によって、アステカ王国を含む南米文明が単に野蛮な...

スペインのコルテスとメキシコ(アステカ)のモンテースマの両者に焦点を当てた、客観的に書かれた秀逸な歴史書です。 南米諸国は神権政治が強力に根付いており、それに伴う文化として生贄の儀式と人肉食が当然のように行われていました。 その印象によって、アステカ王国を含む南米文明が単に野蛮なものであったという個人的な認識を持っていました。 当時の記録から綴られた本書によって、モンテースマ王への認識が激変しました。 コルテスの上陸とその後の彼の行動全てがアステカでの古い予言に合致し、コルテスがケツァルコアトル神であることが“判明”してしまいます。 単純な武力衝突ならばアステカが圧勝するところ、神であるためにコルテスの進撃が止まりません。 現実と神話が同じ時と場所に存在していたことで、異常とも言える侵略が成功してしまいます。 とても面白く、感動を覚えた一冊。

Posted by ブクログ

2014/04/15

Sound Horizonでコンキスタドーレスに興味を持って読んでみた本。「善きものも悪しきものも歴史の掌の上」とはよく言ったもので、己の信仰がぶつかりあったとき、その結果はただ歴史として記される。 大航海時代の征服者、というとただ残酷で無慈悲に偶像を破壊し回り、古代文明を根絶や...

Sound Horizonでコンキスタドーレスに興味を持って読んでみた本。「善きものも悪しきものも歴史の掌の上」とはよく言ったもので、己の信仰がぶつかりあったとき、その結果はただ歴史として記される。 大航海時代の征服者、というとただ残酷で無慈悲に偶像を破壊し回り、古代文明を根絶やしにしたというふうなイメージを持っていた。確かに、目的は土地の占領、財宝の強奪であった。しかし、スペインばかりが優勢でメキシコ人をよってたかって駆逐したという構図は間違いだということに気づく。両方は同等に残忍で、同等に高度な思考をしたし、同等に信仰が厚かった。スペイン人はカルロス一世のためにというのは建前で、キリストの、神の使命を帯びて征服を敢行した。メキシコ人は、ケツァルコアトルの再来という神話に予言された全宇宙の崩壊、それを防ぐために、多くの心臓を捧げるために戦争をした。 だからわたしには問題は征服、戦争ではないように思った。異文化との遭遇に対処する際の人間の強さ、好奇心、そういったものを鮮やかに描きだした本書は、ひとつの大きな叙事詩だ。コルテスは一征服者ではなく、モンテスマと相対できる王として、一国を背負えるほどの機知と狡猾さ、そして包容力を備えた人間であったと思う。彼の帰国後の処遇は彼を大いに苛んだことと思う。

Posted by ブクログ

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