思ひ出の記

小泉節子(著者), 一條裕子

• 販売会社／発売会社: ヒヨコ舎/星雲社
• 発売年月日: 2003/10/15
• JAN: 9784434036149

商品レビュー

2025/01/07

小泉八雲とその妻の節子の物語が朝ドラになるという話を聞き、どんな夫婦だったのだろうと興味が湧き、小泉節子の主に夫に関する手記を読んでみました。
小泉八雲の日本愛が凄い。
身の回りの西洋の文明の一切を排除し、ひたすら日本らしさを求め、妻の節子から日本の怪談話を喜んで聞く。
そして、なんて純真無垢な心を持った人なのだろう。大人でもこんな心を持った人っているんだなぁ〜と。
本を読んだ限りでは、とても興味深い夫婦だったので、いい脚本に仕上がって、面白いドラマになると良いな。

2015/08/23

＃元祖『ダーリンは外国人』。重度の日本オタクと結婚してしまった奥さんによる、ほのぼのエッセイ。そんな楽しみ方もできるし、国籍とは関係のない緊張感を夫妻のあいだに読み取り、結婚に尻込みしたりもできます。

＃坊さんになって山寺に住みたいと言い出すハーンと節子さんとのやりとりがせつない。「あなた、坊さんになる、面白い坊さんでせう。眼の大きい、鼻の高い、よい坊さんです」「同じ時、あなた比丘尼となりませう。一雄小さい坊主です。如何に可愛いでせう。毎日経読むと墓を弔ひするで、よろこぶの生きるです」

（2009/02/13）

2010/03/07

小泉八雲の妻による八雲の思い出記。
実際に書かれたものなのか、インタビューをおこしたものなのかは不明だが、語り口調にも関わらず美しい日本語で、さすが八雲にかの「怪談」を語った人物だけはある（八雲は「自分の言葉で話してください」と、彼女が聞いた話をそのまま語るのを拒んだそう）

にしても外国人夫・日本人妻のカップルが「パパさん」「ママさん」と呼び合うのはいつから始まった風習なのか。八雲夫妻もそうだったそうでちょっと驚いた。