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取るに足りない殺人
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 扶桑社 |
| 発売年月日 | 2003/09/30 |
| JAN | 9784594042073 |
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取るに足りない殺人
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
ジム・トンプスンは現…
ジム・トンプスンは現代を代表するノワール小説の書き手です。ぜひ、読んでみてください。
文庫OFF
ひりひりするような読みごこち。終始「おれは」という語りで進む。「おれ」は饒舌だ。あますところなく自分の感情を語る。語りは今と昔が交互し、だんだん「おれ」と妻、そして家政婦キャロル、そして町の映画業界人の姿が浮かび上がってくる。人口7500の小さな町。そこで起こした「取るに足らない...
ひりひりするような読みごこち。終始「おれは」という語りで進む。「おれ」は饒舌だ。あますところなく自分の感情を語る。語りは今と昔が交互し、だんだん「おれ」と妻、そして家政婦キャロル、そして町の映画業界人の姿が浮かび上がってくる。人口7500の小さな町。そこで起こした「取るに足らない殺人」。西部の黄土色のあまり草木の無い街と想像する。二人の女性の間でふらふらする饒舌な「おれ」が、なんだかかわいくなってくる。最後には三人、うまくいくはずだった・・ しかし「取るに足らない殺人」などないんだなあ、と人間の感情にうなる。 「おれ」は孤児だったが、映画フィルムの配達をしていて、妻と知り合った。妻は映画館を受け継いでいたが、経営には四苦八苦していた。そこで「おれ」は映画館を軌道に乗せた。「おれ」は浮気なんかせず、妻が10歳年上だというのも気になんかしていない。「おれ」は経営のことを考えていた。・・しかし何故妻は若い家政婦なんかを家に連れて来たのか。キャロルが来ておかしくなったのだ。 実は妻は一度流産して、それから養子をとろうとしたり、猫を飼ったり、犬を飼ったり、「おれ」はどれも受け入れられなかった。・・とここらへんのこの夫婦の歴史が、けっこう後になって語られる。それに対し、不細工なキャロルが家にきて、しかしそれが愛らしく思え、抱き合っていると、戸口に妻が立っていた、とこれは冒頭で語られる。 この三角関係といえば、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」を思い浮かべたが、「郵便~ 」が、やってきた若い男、なのに対し、こちらやってきた若い女。「郵便~ 」は1934年発表。こちらは1949年発表。「郵便~ 」はやってきた若い男の語り。こちらは迎える男の語り。同じ「おれ」でも、こちらの「おれ」は妻とやってきた女との両方に顔を向けている。 原題:Nothing More Than Murder 1949発表 2003.9.30第1刷 図書館 解説:中条省平(フランス文学者) フランスのガリマール出版社の1945年10月開始の「セリ・ノワール」(暗黒叢書)の企画者はマルセル・デュアメル。ヘミングウェイやスタインベックの翻訳もある文化人。この叢書には正統的な本格推理小説は入れずもっぱら英米のハードボイルドやB級犯罪小説をおさめることにした。 このデュアメルは無名の「取るに足りない殺人」に出会って仰天し、アメリカで発表の翌年に叢書に入れた。 セリ・ノワールの収録作品と収録年(アメリカでの発表年) 「取るに足りない殺人」1950(1949) 「ゲッタウェイ」1959 (1959) Wild Town 1965 (1957) 「ポップ1280」1966 セリ・ノワールの通算1000番 (1964) The Nothing Man 1966 (1954) 「内なる殺人者」1966 (1952) 「死ぬほどいい女」1967 (1954) 「深夜のベルボーイ」1968 (1954) Cropper's Cabin 1970 (1952)
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「POP1280」と「内なる殺人者」に続いて、ジム・トンプスン3冊目。同じ作家の作品を読み続けると、ああ、これはイマイチだったな、とか、これもおもしろいけど、あっちのほうがよかったな、なんていうことになりがちなんだけど、今回そういうことには全然ならず、これはこれで相当おもしろかっ...
「POP1280」と「内なる殺人者」に続いて、ジム・トンプスン3冊目。同じ作家の作品を読み続けると、ああ、これはイマイチだったな、とか、これもおもしろいけど、あっちのほうがよかったな、なんていうことになりがちなんだけど、今回そういうことには全然ならず、これはこれで相当おもしろかった。3冊のうちでは個人的にはこれが一番好きかもしれない。ラストが泣けた。
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